今年読んだ僕の個人的ベスト本
青キング(Aoking)
ペスト アルベール・カミュ
「異邦人」でお馴染みのカミュの著した長編小説です。
カミュの作品を話題にするとき、必ずと言っていいほど「不条理の哲学」なる難しい論点から読み解きますが、軟派な読者を遠ざける一因になってしまっていると思います。
なのでこの作品を読むときは肩ひじ張らずに「友情」の観点から、楽しく読みたいです。
「友情」を中心に作品を読んでいくと、ペスト患者についての意見の対立や互いの心情を披歴した後の海水浴や、友人をペスト菌で亡くす場面など、感に堪えないシーンがちりばめられています。
主人公の医者の、ペスト菌と闘うかの如く有志を集めてペスト患者の治療にあたる生き様は、惚れ惚れするほど格好いいですし、主人公の親友になる新聞記者は、恋人のもとへ帰るためにペストの蔓延する町から脱け出すことを諦めない気概は、理想的な愛情の形と言えるかもしれません。
自分も時間が空いたら、読み直したいですね。
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