全員集合
「ねえ、外に誰かいるみたいよ。」
里沙が窓を覗きながら言う、誰かな?変な人だったら嫌だなあと思いながらわたしも窓を覗いてみる。
外に居たのは直垂姿の青年3人と白い頭巾姿の20代半ばくらいの青年一人。
て言うか義経の家臣の佐藤忠信、佐藤継信、伊勢三郎義盛、武蔵坊弁慶じゃん。
入れてあげなきゃね。
わたしは和室を出て玄関のドアを開けて彼らを呼んだ。
彼らを和室に通す、6畳の和室はもう人でパンパンだ。
まああと二人、三人くらい入れてあげられるかもしれないけれど。
「継信、忠信、伊勢、弁慶、無事で何よりだ。」
義経が自分の家臣が何ともないと分かってなんだか嬉しそう。
彼、家臣とは結構中が良いんだよな。
みんな揃ったのは良いけれどどうせまた離れ離れになってしまうだろう。
それよりもみんなには生きてて欲しい、こんな事を願ってしまうわたしは酷いワガママなのかも知れないが、例え、わたしが死んだとしてもみんなには生きていて欲しいから。
もしもだよ?もしも、わたしがヤツらの仲間になった場合はお母さん、お父さん、裕太、一翔、義経、季長、奈央、里沙、忠信、継信、義盛、弁慶のうちの誰かがトドメを刺してほしい。
なんて言ったら怒られそうだけれど。
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