オセロ ~世界の表と裏~
鬼灯
壱戦目 ボクのプロローグ
今の地球は、戦争がなく平和な世界。特に、ボクたちが住んでいる日本は、一般人は銃や刀の所持は禁止されている。
と、言うのが表の世界。対してボクたちが知っている世界は表の世界の人々に知られていない。というか、知ってはならない世界。いわゆる裏の世界。
ボクたちは生まれたときから不思議な力を持っている。そんな人達を裏の世界ではこう呼ばれている。『ウーバーメンシュ』と。ウーバーメンシュは表の世界では知られてはいけないし、生きてもいけない。一生、裏の世界で生きていくしかないのだ。
世界政府はウーバーメンシュを差別し続けている。学校側や会社側も世界政府の見方だから、ボクたちは学校や会社にいけない。
お先真っ暗な状態。親はボクを産んだすぐにボクを捨てた。けれどもボクは頑張って16歳になるまでここまで生きた。随分頑張って生きてきたと思っている。
なので、死のうと考えている。
裏の世界では銃や刀の所持は禁止されていない。なので、何で死のうか迷う。そんなことを考えていたときだった。
一通の手紙が来た。
こんにちは
私たちと一緒に戦いませんか?今、自分に自分がやられていませんか?辛かったら来てください。みんなで暮らしましょう。
待っています。
すごく、短い内容だった。ボクは辛くはないけど、初めて手紙が来たことが少し嬉しかったし、面白そうだからすぐに出かける準備をした。
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