下級巫女

勝利だギューちゃん

第1話 寂田神社

高3を目前にした、春休み、

俺は旅に出た。

あてもない旅。

今年は受験なので、まあ気晴らしだ。


まだ、進路は決まってないが・・・

普通に大学に行って、普通に就職して、普通に結婚して、

普通に子供を授かって・・・・


幸せが何なのかわからなくなってきた。


まあ、それは置いといて(置いとくんかい)

ん?誰か何か言ったか?


しばらくして、一つの駅に降りた。

田舎のローカル線の無人駅。


回収箱に切符を入れる。


「さすがに、空気が美味しい」

俺は、歩きだした。


田舎なのか、住民は皆、気さくと見える。

初対面の俺に、笑顔で挨拶してくれる。

いいもんだな・・・(でしょ?)

あれ?空耳か・・・


しばらくすると、ひとつの神社があった。

とても、寂れている。

だれも、手入れしないのか?


村の人に訊いてみた。

「信じられないかもしれないけど、出るんだよ」

「出るって、幽霊ですか?」

「ええ、だから村の者は近づかないんだよ」


よくある話だが、まあついでだ。

俺は、その神社に入った。(いらっしゃいませ)

えっ?まただ・・・


えーと、何神社だ?(寂田(さびた)神社よ)

あっ、どうもありがとうございます。(どういたしまして)


鳥居をくぐる。(礼をしなさい)

ああ、悪い、礼。(よろしい)


入手水舎だが・・・(ごめん、ここないの)

あっ、そう・・・


お賽銭は箱に、お金を入れる。

えーと、奮発して、500円入れておくか。(うわあ、そんな大金、ありがとう。)

もう、気にしないでおこう。


えーと、確か2礼2拍手2礼だったな。(1礼よ、最後)

あっ、そうだった。ごめんごめん。


お賽銭を入れてと・・・

すると、本殿がいきなり光りだした。


そして、かわいい(ということにしておく)巫女さんが、現れた。


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