第6話
「銀次郎が待っている・・・。行かないとな」
浜谷はそう言うと演劇部の部室に向かい部室の前に着いた。
「ここが演劇部の部室か・・・失礼しまーす」
扉を開くとそこには勧誘してきた田畑と何人かの上級生が立っていた。
浜谷が入ってきたのを知ると田畑が嬉しそうな顔をした。
「おっ、来てくれたなー! 来ると思ってたよ! ほら来たでしょセージ!」
「わかった! わかったからもう言うな! えーっと君がウワサの浜谷(はまや)君?」
「はい、浜谷です」
浜谷は噂(うわさ)のと言われて何の事だろうと疑問に思う。
「俺は副部長の川鳥 誠治(かわとり せいじ)。よろしくね。さっきまで田畑達と君が来るか来ないか話し合っていたんだよ。俺はさっきの今勧誘しても来ないんじゃないかと思っていたけど、こうして来てくれたね。嬉しいよ」
「は、はぁ。よろしくお願いします」
「全くセージのやつはさ疑ってくれちゃってさ、罰としてコンビニで窯焼きプリン奢ってもらうからね〜」
「!? 何でそうなるんだ! 田畑、お前って奴はいつもそうやってこじつけてデザート奢らせようとするけど、いい加減にしろよな!」
「だってセージが悪いんだもん〜」
「ーー!! もういいこれ以上は言うまい。とにかく浜谷君はゆっくり部室を見学してくれよな。君の他にも見学者がいるから、その子達にも話しかけてもいいんじゃないかな」
「はい、そうします」
浜谷の前には銀次郎を含める4人の見学者がいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます