第4話
浜谷は演劇部の田畑に勧誘された後、自分の教室、1-Aに戻った。
「ちょっと顔を出すだけでも行ってみようかなぁ・・・」
そう呟いた浜谷にすかさず声がかかった。
「なあ、お前って演劇部の体験入部に行くのか?」
そう聞いてきた男の名は相原 銀次郎(あいはら ぎんじろう)といって、浜谷と同じクラスでコミュニケーション能力が高く、クラスメイトとすぐに仲良くなった人物だ。
「行くつもりだけど何でそれを知ってるんだ?」
「お前が美女で有名な田畑先輩に、演劇部に誘われたってクラス中で話題になっているからな。お前が行くんなら俺も行こうかなって思ってよ」
「じゃあ今から一緒に行くか?」
「おう! 行こうぜ」
そう約束した2人の前に眼鏡のかけた首にボードをかけた少女が声をかけた。
「あのー、そこのあなたちょっといいですか?」
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