十八通目 ちゃんづけ2

タツヒト


こんにちは。ローサリー、です。

いいかな。ローサリー、です。


どうもこの前書いてる手紙を見られてから、

母からやりとりしてる相手のことを聞かれて困り果てている。

まだ貰った手紙を読まれたわけではない。

読まれたら喧嘩にはなると思うが、

あまり迂闊なことは書かないほうが良い。

ローサリーちゃんとか。恥ずかしい。


えー、そうそう。

この前は天ぷらのレシピをありがとう。

さっそく母に見せて、作ってもらった。

揚げ物でも、こんなにカラッと食べやすいものは初めてで、

美味だったぞ。

ちゃっかり母のレストランのメニューに追加されたが。


騎士団のメンバーにも配ったが好評だったので、

また何かできそうなレシピがあったら、ぜひ教えて欲しい。


仕事については謹慎処分がとけて、反省文を書かされたよ。

てっきりもっと厳しく戒められると思ったけど、

どうやら私は前から計画されていた、

ドラゴン討伐計画のメンバーに選ばれていたらしく、

計画が予定通り実行されるということで、酌量の余地を与えられたようだ。

無論、一般人からすれば、ドラゴンと戦うほうがよっぽど罰みたいな状況だが。


というわけで、まだ出発の日がいつかは未定だけど、

もし行けば割と長い間手紙を書くことは困難になると予測される。

返事が遅くなっても、まだ帰宅していないだけなので、

心配しなくて良い。


それでは、今日はこれで失礼することにする。

                             M・R






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