三通目 二度目の宛先間違い
ハヤテタツヒトどの
ごきげんよう。モルガン・ローサリーです。
貴殿のお手紙が、また私の家に届きました。
お見受けしたところ、祖父の宛先がまだ間違えているようです。
とはいえ、私の家の住所でもないため、
配達人が適当に届けているのでしょう。
貴殿の祖父のお住まいである、
イワテケンオオフナトシなどという地名はないですし、
貴殿が住んでいると思われる地名も存在しません。
執事はいたずらだと言いますが、
手紙の内容が真面目だったのでそうは思えません。
あと、大きなお世話についでに申し上げておきますが、
手紙の内容が丸見えなので、封にとじたほうがよろしいです。
それでは、これにて失礼致します。
M・R
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます