茶色

 ヴィクティム。その名を与えられたその変異植物は毒に侵された地でも芽吹き、腐った水を糧に育つことが出来る有用な植物だ。

 たった一つの例外を除けば、実は甘く、栄養価も高い。近年の品種改良により、様々なフレバーも生み出されている。パッチェの様な土地には無くてはならないその植物はたった一つだけ、腐った身を付ける。土の、水の、全ての毒を押し付けられた腐った身だ。多くの健康な実の為に、たった一つだけ腐る果実。生贄ヴィクティムとは皮肉が効いている。

 だが、実際に果実w埋めてみると、発芽するのはその毒で腐った果実のみだと言うのだから不思議な物だ。

 多くの為に、たった一つ捧げられた生贄なのか。

 たった一つの為に、数多捧げられた生贄なのか。

 生憎と植物学者ではないケイジには分からない。分かる必要もない。大切なのはそのヴィクティムが――パッチェの主食となって居ると言うことだ。

 ことっ、と陶器性の白い皿が机を鳴らす。ヴィクティムを使ったパイが切り分けられて乗せられている。造りたてなのだろうか? 湯気が立っていた。甘い匂いに相応しい柔らかい湯気だ。ケイジは手元のフォークを咥えると、その皿を持ち上げた。それを待って居たかの世に、地図がテーブルに広げられる。

 パイをどこに置いたら良いかが分からず、ケイジは咥えたフォークを三回、上下にピコピコ動かしてみた。

 くすくすと笑い声。周りに居る種族は多種に渡る。人間、獣人、リザードマンに、ドワーフ、魔女種だっているし、エルフだけでも、ノーマルから、ダーク、ウッドまでより取り見取りだ。

 そしてその何れもが美しい女なのだから堪らない連中には堪らないだろう。


「さて……」


 そんな女達の中、一際目立つ人間種の女が声を落とした。

 パーツは整っている。だから多分、美人だ。きっと、美人だ。美人なのだと思う。だが、彼女を表すのならば『デカい』が適切だろう。

 攻撃から回復、補助まで全てをバランス良くこなせる唯一の職業、戦乙女ワルキューレ。そんな戦乙女ワルキューレだけで構成された女性のみのパーティ、スール。目の前のデカ女はその八番隊、グリムゲルデの隊長さんらしい。


「ソレは参加賞だよ、ルーキー。せめてパイ一切れ分くらいは歌っておくれよ?」

「……努力はさせて貰うぜ、パイセン」


 さくり、と重ねられたパイ生地を銀のフォークが何層も貫く。小さく切り分けたソレを口に含み――


「俺等がゴブの罠見つけたのはここだ」


 フォークで地図の一点を指した。

 彼女たちはベイブを襲ったゴブリンの情報を欲しがっていた。

 ベイブの泣き言に心を動かされて――ではない。金の為だ。

 面子が大事だ。だから遅かれ速かれ、無名教はゴブリン討伐に乗り出す。その際に名乗り出て吹っ掛ける金額を決める為だ。

 そこで同じ罠を経験したケイジから……と、言うわけだ。


「そうなると、拠点は――」


 何か所かにピンが置かれる。

 旧文明から残っている幾つかの廃墟に、付近のフロッグマンの集落だ。ポイントから一番近い集落に色違いピンが置かれている。食料問題を考えると、そこが本命なのだろう。


「規模は?」

「小せぇよ。ホブ一匹に、ゴブが五ってとこだ」

「……張られた罠は? どういう種類だい?」

「単純だぜ? 行き倒れの同族を道の真ん中に転がしといて、ソレを心配して止まった獲物を捕らえる。車は走ってるから怖い。停まりゃ棺桶と変わらねぇ」

「……それだけか? 他の罠は?」

「? 無かったとは思うが、何か変か? 準備も楽で、跡も残りにきぃ。ゴブどもにしちゃ割と良い――あぁ、そうか。そういうことか」

「……言ってみな、ルーキー」

「準備が簡単で、効果はそこそこ。ついでにそこまでヤバくねぇからコッチも本気にはならねぇ。……あぁ、クソ。良い案過ぎる。んで、コレはゴブの正当な思考回路じゃでてこねぇ」


 ゴブリンの強みは繁殖力だ。

 呪術師シャーマン然り、キング然り、知識階級の根底にもソレがあり、ソレを生かす土壌がある。

 ゲリラ戦。少数精鋭。

 コレはゴブの思考ではない。


「……ハグレ。ンで、そこに入れ知恵した奴が居るな」

「良いね。ご褒美にコレをやるよ、ルーキー」


 野戦服のポケットから白い粉が詰まった袋が投げ出される。地図の上を滑って、ケイジの手前で止まった。「――」デカい溜息が出る。イラつきが顔に出ない様に意識し、代わりにフォークを少し乱暴に扱う。パイを六つに切り分けた。大きさは適当だ。不揃いだ。それが今のケイジの心情を表しているようだった。皿を傾け、掻き込む。校内の水分がパイ生地に一気に持って行かれた。苦しい。コップが差し出さられたので、中身を確認するより前に飲み干した。

 皿とフォークを投げ出し、椅子に深く座る。そうして足を組んで――


「……タヌキが」


 げぷっ、と行儀悪く。それでもデカ女を睨みつけながらケイジが言い放つ。


「マイナスだ。それは女性に言って良い言葉ではないぞ、ルーキー。いや、ケイジだったか?」

「ご親切に教えて頂き、どうも。今後レディには言わねぇことにするぜ。それでタヌ姐さん、テメェのお名前は?」

「グリムゲルデ。生憎とコードだよ。ワタシらのパーティでは隊長はその部隊名を名乗ることになってるからね。悪いが坊やに本名は教えてやらんよ」

「そうかい。それはそれは――」


 麗しいこって。

 へっ、と鼻で笑いながらの挑発。それでも戦場の花達は微塵も乗ってこない。

 躾が行き届いてる。そう言う言い方も出来る。だが、それ以上に適切なのは『練度が高い』だろう。ケイジの周りに咲いている花は美しい。だが、きっと鉄でできている。


「安心しな、ケイジ。アンタらの事情は想像がつく。エルフ共との取引の内容にもな。だから答えられないことも知っている。だからワタシらはアンタには訊かない・・・・

「……そーですかい」

「だがな。知っているか、ケイジ? ヴィクティムは針葉樹なんだ。子房部分があるのにだぞ? 訳が分からないだろう? でもな、今、ここでは、そう言うことになってる。そしてお前は花粉症だ。ワタシらがおかしなことを言ったらくしゃみをしてしまう。そう言う種類の、な?」

「……」


 ふすー、と鼻息で返事をする。ケイジの鼻の通りは悪くない。

 だがそれでグリムゲルデには十分だったらしい。くくっ、とデカい女は葉を見せて野良犬の鼻息を受け止めた。


「背後に居るのはエルフか?」問い掛けに。

「……はぁーくしょん」棒読みのくしゃみ。

「人では無い?」

「……」

「そう。それじゃ、やっぱり亜人デミ――ノームか」

「……」


 無言の肯定。それでも射抜く様に睨む目に、グリムゲルデの顔に苦笑いが浮かぶ。


「安心しろ、ただの確認だ。こっちでも尻尾は掴んでいたからな。奴等、こっちではフロッグマン相手にこのクスリを撒いていた。何の実験かは知らんが、迷惑な連中だ」


 言いながらグリムゲルデが目線で合図をすると戦乙女ワルキューレの一人が小さい袋をケイジの傍に置く。報酬だろう。「……」ケイジはそれを見て、それから残りのパイを皿ごと持ち上げた。


「……おい?」


 どういうつもりだ? と片眉を持ち上げるグリムゲルデ。


「単なる確認なんだろ? だったら金は貰えねぇよ」


 だからコレを代わりに貰ってくぜ、とケイジ。それにグリムゲルデが「そうかい」と応じた。楽しそうに笑っている。「……あぁ、そういや」ソレを背中に受けたケイジが何かを思い出したかのように足を止める。


「ホブゴブリンがよ、テンガロンハットを被ってたんだよ」

「……」

「なぁ、姐さん? テメェ、どう思う? ホブは上位種だ。ゴブリンガンナーも上位種だ。あのホブが趣味で被ってんなら兎も角、ホブゴブリンガンナー……そんな居ないはずの上位種が居たりすんのかね?」

「何が、言いたい?」

「ヤァ。睨まねぇでくれよ。怖くてちびりそうだ。俺はただ、人体実験が大好きなチビで小狡いクソ種族が居て、そのクソ種族は手足を必要としていたことを『その白い粉』を見て思い出しただけだぜ?」

「そいつ等はどんな手足を欲しがってたんだい?」

「さぁな。ただ、勝手に考える手足はもう必要としねぇだろうよ。手足は――」

「馬鹿に限る」

「その方が動かしやすいだろうよ。……ゴブとか良さそうだよな?」


 ――なぁ、そう思わねぇか?


 肩を竦め、振り返り、掌を向ける。

 先程の袋に数枚の銀貨が追加されて投げられた。


「良いネタだ。吹っ掛けるのに使えそうだよ」

「そいつぁ良かった。お役に立てて光栄だ」


 お手玉の様に弄ばれる袋が高く、高く、投げられた後、ポケットに捻じ込まれた。






「パイ貰って来たぜー」


 言いながらケイジが戻ると、大急ぎで残り少ない大皿が空にされ、テーブル中央にスペースが造られた。そこにパイを置くと、アンナがいち早く切り分け、各人の皿に配って行く。

 女子力。これが女子力。


「……」


 もう一人の女子は何をしているのか? 割り振られた席に座りながらそちらを見てみると、やたらデカいレッグかぶりついているダークエルフの美少女が見えた。表面の皮はぱりぱりに、中の肉は噛み千切ると油が噴き出すジューシーさだ。「……」ケイジは素直に美味そうだと思った。思ったので、隣のロイに「リコが食ってんの何?」と聞いた。


「……ありゃフロッグマンの足です」

「あぁ、そう」


 うへぇ、と嫌そうなロイの回答に軽く返す。

 亜人食は抵抗がある奴とそうで無い奴の差が激しい。エルフ、草食系獣人辺りは思いっ切り忌避する。小皿を見るに、ロイは勿論、ガララもアンナも余り好んで食べるタイプではないようだ。ケイジは左程抵抗が無い。解体ばらし屋時代、散々バラバラにしているので、『肉』としか認識しない様になっている。「リコ」「んぅ」だからリコから少し分けて貰った。

 肉を齧るケイジを、三人程がうわぁーと言う目で見てくる。


「……取り敢えず、臨時収入だ。銀貨十枚貰って来たぜ」


 流石に食べにくいので、適当に話を逸らす。ポケットから取り出した袋をテーブルの上に出す。財布を持って居るレサトが尻尾の先で器用に引っ掛けると、そのままテーブルの下に持って行ってしまった。一纏めにするつもりなのだろう。


「んで、今後の話だけどよ。基本、単価が良いのはストライダーだ。アイツらの体液は錬金術に使えるらしいから、常に買い取ってもらえる」

「ケイジ、ゴブは?」

「一応、装備は良くなってることが“多い”くれぇだ。狙い目っちゃぁ狙い目だが……王国から直の遠征隊が偶にいる。ソレと克ち合うと――」

「二匹目のベイブになるかもしれない?」


 ガララの問い掛けに「そう言うこった」正解のご褒美にクラッカーにヴィクティムのジャムを塗ったモノを皿に乗せてやる。一口で食べられた。気に入ったのか、ガララはクラッカーに手を伸ばし、フロッグマンのレバーペーストを塗った。「……」。ケイジは教えないことにした。勿論、優しさからだ。


「……フロッグマンはどうなの?」


 何となく、リコの手に持って居る肉を見ない様にしながら、アンナ。


「ゴブ同様に武器が取れて、死体も、まぁ、――だ」


 気遣って言葉を濁し、肩を竦める。


「んで、武器だが、あんまり需要がねぇ。水中銃や銛が多いからな。だからあんま金には成んねぇ。けど――」テーブルに三枚の写真を滑らせると、各人がそれに視線を落とす。映っているのは、最近、フロッグマンが持つようになった銃だ。


「何コレ?」


 油でべとべとな手で触らない様に、覗き込むようにしてみていたリコが代表して疑問を口にした。


「パイセン達から貰った情報だ。カエル共の最新式。技術系統のベースはドワーフで、まぁ、お決まりのノームが弄ってる水陸両用のAKだ。勿論、ここの汚ったねぇ沼でも使えるぜ」

「……でもお高いんでしょう?」

「ヤァ、正解だぜ、リコ。技術研究の為に銃鍛冶師ガンスミス連中が買い漁ってる。ヴァッヘンにゃ多少、集まってるが――」

「他の街には未だ出回ってない?」


 今度はリコにクラッカーを進呈した。


「つーわけで、ギャンブルになるが、ここで掻き集めて、フェーブ辺りで売り捌く。未だフロッグマンの間でもあんま出回ってねぇモンだから、基本的に運任せだが――」


 当たればデカいぜ?

 言おうとしたのはそんな言葉で、割り込んで来たのは――


「頼む、助けてくれ」


 そんな言葉。

 ベイブが土下座していた。「……」一気に場が白ける。


「……ま、そんな感じで行こうぜ? フロッグマン狩るおまけでストライダー狩ればまぁ、稼ぎには成んだろ?」


 ぽすん、と椅子に座りながら、気の抜けた炭酸の様な声音でケイジ。それに「わかったわ」「はーい」「了解です」「わかったよ」などの返事が返され、両鋏も掲げられる。

 土下座をしているベイブには視線を落とさない。完全に無視だ。


「お願いだ。ミコトたちを助けてくれ」


 それと同じようにベイブもケイジ達の都合を無視する。通路を塞ぐ形で土下座をしているので、大変迷惑だ。ウェイトレスが鋭い目でケイジを睨んで来た。


 ――すげぇ迷惑だ。


 頭をがりがり掻いて天井を見る。そうしてからデカい溜息をついて「取り敢えず、そこ座れよベイブ」言いたくない言葉を口にした。

 開拓者向けの飲食店は基本六人パーティに合わせられているので、ケイジ達の場合は一席余る。取り敢えずソコに土下座騎士を座らせた。


「ベイブ、そう言うのは心の綺麗な人にやった方が良いよ?」

「ヘイ、ガララ、ヘイ! 分かるだろ? だからこそベイブは俺に頼んでんだよ!」

「……ほら」


 こんなだよ? と、ガララ。中々に失礼だ。失礼だが、まぁ、同感だ。


「ま、そう言うのはテメェの飼い主の無名教にでも泣きつけや、って感じではあるな」

「それは……無理だ。無名教は、もう僕等を使わないそうだ……」

「だろうな」


 重い言葉に、軽い返し。


「雑魚に用はねぇ。広告塔に使うにしても、もうテメェらは無理だ。だったら要らねぇ。そうなるに決まってんだろ?」

「そうだ。だから君達に頼みたい。――助けてくれ」

「嫌だね」


 へっ、と吐き捨てる様にケイジ。


「頼む! 他の、もっと上の人達にも同じことを言われた! もう頼めるのは、同期の君達くらいしかいないんだ!」

「そうかい。あっこの席の姐さん方のとこには行ったかい? テメェの仲間攫ったゴブ共倒す算段を立ててたぜ?」

「……金貨で二枚だと言われた」

「ま、お急ぎ料金なら妥当じゃねぇか? んで、俺等ならタダで良いって? 酷くねぇか、ソレ?」

「も、勿論、払う! 今は手持ちがないけど――」

「即金。金貨二に、銀貨五十な」

「どうして高くなってるんだッ!」

「仲介手数料に決まってんだろ、アホが」

「~~~~~~っ! 頼むっ! 同期の! 同じ仕事をした仲じゃないかっ! ――そ、それに、そうだ! それにっ! 不公平じゃないか! きっ、君達は彼女を助けた! 彼女を助けて、どうして僕達は助けて―――――――――――っづ!」


 ケイジが無言でアンナを指差すベイブの髪を掴み、テーブルに叩きつける。

 皿が跳ねる。開拓者の膂力でテーブルが轟音を響かせる。騒がしかった酒場が一瞬、静まり返り、『自分達に関係ない』と分かると再び周りが喧騒の波に押し流された。


「ベイブ。良いか。良く聞けよ。――黙れ」

「いっ、や、だっ! って、だって、狡いじゃないか! 彼女を助けてどうして――っ!」

「ヤァ。良いファイトだぜ、ベイブ? そのガッツは素敵だ。けど駄目だ。テメェは今、同じ女、同じ人ってだけでアンナを助けた俺等に、テメェの仲間を助けさせようとしてる」

「そ、うだっ! そうさ! それの何が悪いっ! 君達には正義の心があるんだろ! だったら、だったら同じ様に――」

「ミソとクソだ」

「――は?」


 何を言っているんだ? そんな風に目を見開くベイブの髪からケイジが手を離す。はらり、見せつける様にベイブの目の前で、指に絡まっていた髪を落とす。ベイブが思わずそれを視線で追って顔を下げた所で――


「づっ!!」


 再び髪を掴み、後ろに引き倒す。倒れそうになるベイブに顔を近づけ、見下しながらケイジは続ける。


「テメェの戯言はミソもクソも同じ茶色だから助けろっつて喚く暴言だ。俺はミソは助ける。クソは助けねぇ。分かるか? 俺がアンナを助けたのは女だからじゃねぇんだよ。純然たる被害者、見捨てちゃダメな奴だったから助けた。それだけだ」

「そ、れっ、なら――」

「ボク達もーってか? 自覚がねぇようだから言ってやるがよ。テメェらはクソだ。テメェら無名教が他種族にナニやってんのか思い出せ。アンナを見てミコトが何を言ったか思い出せ。思い出したか? テメェらはクソだ。ミソとの共通点は茶色いだけ。俺はミソであることを尊いとは思っても茶色いってことにゃ何も思わねーぜ?」

「……」

「ミソとクソの違いが付く様になってから出直しな、ベイブ」


 ベイブを解放し、机の上に銀貨を一枚、食事代として置く。そしてパイを一切れ手掴みで掴む「わりぃ、白けたから先帰るわ」そう言って、ケイジは店の外に出て行った。

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