どこにでもある、誰にでもある一日
@tatamtam
第1話3限
だだっ広い講義室。熱気がこもって少し暑い。今日は12月12日。クリスマスが迫っているというのに俺は彼女無し。ふと左を見ると仲良く授業を受けているカップルがいた。授業を聴いているかは定かではないが、楽しそうであった。別に羨ましいという感情はない。そんな事を考えながら俺は今日もダラダラと授業を受ける。何も変わらない日常。けれどこの変わらない日常が一番大事だ。多分、今のこのつまらない日常が一番尊いものなんだ。けれど、人の性というのはどうしてか非日常、変化、事件を求めてしまう。だから、こうして俺という人間は授業も聞かず今日もダラダラとストーリーにならない、つまらないどうでもいい小説を書く。誰にも読まれない事は重々承知の自己満足に浸るための小説を。
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