【幕間】『鯖の塩焼きのレシピ』






 ★・☆・★









 軽やかな音楽が暗闇に響き渡り、ある一点に向かってスポットライトが当たる。


 そこには、作者こと櫛田が頭の部分にシルクハットを乗せている。



『鯖の塩焼き……しゃけに匹敵するくらい日本人の焼き魚では上位に入る一品! しゃけも好きだけど、櫛田的には塩サバ大好き! ◯ザップやってた時は毎日食べてた!』


「けど、あれ全然効果なかったわよね、あんたの場合」


『げふぅ!』



 いつものように、テンション高くいこうとしたら、マックスの横槍により撃沈。



「ちょ、悠花ゆうかさん! ダメじゃない、作者さんを落ち込ませちゃ!」


「けど、チーちゃん事実でしょ? 高い金払っても元に戻ってたんだし」


「まあ、主治医さんからは注意受けてたけど」


「今の成功してるダイエット方法もね?」


『いいじゃん! 今は昼ごはんだけなんでもありにしてるから、減り方緩やかだし!』


「でも、週末の炭水化物摂取で戻るじゃん」


『げふぅ!』


「こ、これ以上やり取りすると進まないので、塩焼き作ります!」








『ふっくら鯖の塩焼き』


 <材料>

 鯖の切り身

 塩

 水

 油(もしくはごま油)


 <道具>

 キッチンペーパー

 オーブンシート

 フライパン

 包丁





『色々方法はありますが、今回は塩水に浸ける方法で。手間はそこまでかからないと思いますん』




《下ごしらえ》

 ①切り身を半分くらいにカットして、3%の濃さで作った塩水の入ったバットに浸して10分置く



 ②①の水分を、キッチンペーパーでよく拭き取り。

 皮の面に飾り包丁を入れておく。油を薄く塗って、塩を振る。





『魚の臭み取りは、塩を振って浮いてきた水分を拭き取る方法が一般的ですが。塩水に漬けると、満遍なく塩が行き渡り、余分な水分が抜けてふっくら仕上がります!』


「皮に油を薄く塗っておくと、風味よくパリッと仕上がります!」







《焼く》

 ①フライパンにオーブンシートをしいて、鯖の皮目を下にして載せる



 ②オーブンシートの脇から水を少量注ぐ



 ③フタをして、5分ほど蒸し焼き



 ④フタを外して、裏返してから4分。中まで火を通す




『「完成〜〜!」』


「グリルとかで焼くのとあんまり変わんないわねー、皮はパリッとしてて中はふっくらジューシー」


『塩を塗り込む方法もあるけど、臭み消しも兼ねてやるならこの方法が失敗しにくい。お弁当に入れてもよし!』


「油もほんの少量しか使わないので、ダイエットにも」


『げふ!』


「あ」


「チーちゃんは、相変わらず天然よねえ?」



 だんだんと暗くなっていく。

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