【幕間】ウスターソースのレシピ
★・☆・★
軽やかな音楽が暗闇に響き渡り、ある一点に向かってスポットライトが当たる。
そこには、作者こと櫛田が頭の部分にシルクハットを乗せている。
『ウスターソース……日本には明治以降に伝わったらしいが、当時の人々の口には合わず。現在のウスターソース、とんかつソースになるまで様々な試行錯誤を繰り返して、現在のソースになった模様』
ステッキが現れ、ポンっと音が立つと櫛田の上にウスターソースの入った瓶が浮いている。
そして、後ろにはチャロナとマックスの登場。
「はーい。今回はなんとなんとウスターソース!」
「作者がリアルで、チーちゃんみたく夏風邪になっちゃったから。書くの遅かったのよね?」
「え?」
櫛田、マックスの言われた事がその通り過ぎてもち部分がデロンデロンに。
チャロナが慌ててかけよる。
『……だって。最初は軽いと思ってたんやで? あとからじわじわ熱が上がってくるは鼻と喉はえらくなるわ。15年以上まともに引いてない風邪、甘くみてたわ』
「わーわー! 作者さん、落ち着いてぇ!」
『ほんま治ってくれたの、これ投稿する一日前やし。仕事出れなくてごめんなさいぃいいい!』
「か、風邪なら仕方がないですよ! 私も数日休んだんですから!」
「作者は◯十路越えてるから、余計に治りにくかったのよね」
『ごっふ!』
「
「さあて、快気祝い?も兼ねて作るんでしょ?」
「んもー」
『さ……さあ、行ってみよぅ』
『さらっと濃厚なウスターソース』
<材料>
《野菜・果物》
りんご
トマト
玉ねぎ
にんじん
にんにく
生姜
セロリ
《調味料》
醤油
ザラメ糖
塩
酢
水
お湯
《香辛料》
グローブ
ナツメグ
シナモン
ローリエ
セージ
タイム
黒胡椒
唐辛子
『ちなみに、材料はこれでも簡略化したものですん』
「これで?」
「市販で売ってるのだと食品添加物とか保存料もあるしね?」
「ああー」
『ではまず下準備から〜』
《下準備①》
野菜と果物をすりおろす
→リンゴは皮をよく洗ってタネを除き
→玉ねぎとニンニク、生姜は皮をむき
*すりにくい時は、ごくごくみじん切りに
《下準備②》
黒胡椒、クローブ、手で割ったシナモン、唐辛子をすり鉢に入れてすりつぶす
→途中、すりおろしたナツメグも入れてよく混ぜ合わせる
『作者もこの作り方しか存じ上げておりませぬが、とてもとても肉体労働!』
「腱鞘炎にならないよう、休み休みしましょうね?」
「ずーっとすりおろしたりしてるのは、たしかに疲れるわよね?」
『次は、コクと香ばしさの決め手、カラメル作り!』
《カラメル作り》
砂糖をうち30gくらいを鍋に入れ、弱火でゆっくり溶かす
『ここ重要。絶対強火にしちゃダメ!』
「ダメ」
「あたしでもわかるわ。砂糖って結構溶けやすいけど、焦げ付きやすいし」
『だもんで、最初は強めの弱火なら大丈夫。あとで、ごく弱火にするけど』
「加減って、慣れてないと難しいですよね」
『ね!』
溶け始めたら、ごく弱火にして薄く煙が出るくらいまで焦がす
→熱いうちにお湯を加え、鍋底にこびりついたカラメルをよく溶かしておく
『躊躇っちゃダメでふ。絶対勢いよくお湯入れて!』
「そこの躊躇いの有り無しの有無は?」
「うまく溶けない……だったかな? プリン用に作るにしても、湯量とか間違えたりするとさらさらになっちゃったり」
「絶対間違えちゃダメよ!」
『ちなみに作者は、過去このカラメル作り……バイト先でカオスを生み出した』
「何してんのよ!」
『だっで、難しいんだもーん!』
《合わせる》
下準備したものと、残りの香辛料も全部カラメルの鍋に入れて、酢、水、醤油を計り加えて混ぜる
《加熱》
煮込まず加熱。弱火にして90℃(ふつふつと泡が出るくらいの沸騰直前)まで温める
『作中にも書きましたが、煮込み過ぎる……いうか沸騰し過ぎるとせっかくの香辛料の香りがぶっ飛びますん』
「これは、味噌汁の味噌を加えた後も同じです」
「あー、あたし一人暮らしの時沸騰させてたかも」
『「ダメじゃん!」』
《冷ます》
そのまま粗熱を取り、煮沸消毒した瓶に詰めておく
《ねかせる》
常温の冷暗所に置くこと二、三日
『じっくりじっくり寝かせて、じんわりじんわり旨味と甘味が出てきて、酸味と辛味がマイルドになるんですん』
「単純に寝かせないソースだと酸っぱ辛いからこれはどうしようもないので」
『けど、寝かせた分だけ! なので、作中はロティの
「いずれ、つまみ食い連中が出そうね……」
『「(●゚ェ゚))コクコク」』
《濾す》
熟成後、布巾などで濾して、出来上がり。冷蔵庫で保存して一ヶ月以内に消費する事がおススメ
「香辛料と調味料以外、ほぼほぼ無添加だからこのくらいですもんね?」
『特に異世界。ふつうに添加物はないから、腐敗速度は甘くみちゃぁいけない。冷蔵庫があってもね』
「枯渇の悪食があったってのに、家電製品とかの発展はしてんのよね?」
『さ、さあ?』
「おい!」
「まあまあ、そこは追い追いで」
三人の周りがだんだん暗くなっていく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます