第4話 共闘
人間は、戦士かなのかだろう。人ではあり得ないような動きに、遅れをとらずに戦えている。戦士が背後を取られる……と思った瞬間、人形の体が来るであろう位置にロイドを向ける。
「っ!誰か知らんけれど、助かる!」
「構わない。同じ敵を持つのなら、協力したほうが、楽。」
互いに背中を預け、ロイドと戦士の剣で人形を牽制する。
数は多いが、大した強さではない。一度攻撃を当てて仕舞えば、戦闘不能になっている。
この通りの人形を倒すのに、そう長くはかからなかった。
戦士が私に声をかけた。
「とりあえず助かった。ありがとう。」
「こちらこそ。」
その戦士は、この町の夜の姿を知らなかったらしい。
「とりあえず、情報は共有したほうが、いい。あなたもこの街に来たのには、特別な理由がある、はず。」
「あぁ、そうだな。僕は見ての通り戦士をやっている。実は、この前倒したゴーレムマスターの黒幕がここにいると聞いてな。」
ゴーレム…マスター……?
そして、私はある事実を知る。
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