転生したらカラコンになってた話し

スマホエロゲノベル

第1話 流れ弾が突然に

16歳の冬、遂に親からバイトが許された!


そう、PS4を買うためにバイトを始める事がゆるされたのだ!


この時をどんなに待ちわびたか、今まで勉強勉強勉強としかしゃべらない鬼鬼母上が「バイトも勉強のうちだから、、、まぁいいわよ」


と、超弩級のミラクル発言により本日、ゲームセンターでのバイトが始まったのだ。


これで、やっと友達の仲間入りに…やっっと現代ゲーム機が我が家にくるのだああ!!


その興奮のあまり、バイトの面接で鼻息荒く望んだのは言うまでもない。


店長いわく「こんながっつきのあるヤツは初めてだ」と半ば気持ち悪がられながら採用されたのである。


そんなこんなで、今日からPS4購入へ向けてのバイトがはじまった!


───ガチャンー!!!


ガラスが割れる音と同時に、なにか大きなものが店内に飛び込んできた


それと同時に響き渡る叫び声。


キャアアアアーーーーーー!!!


うあああああぁああ!!


「!!!・・・・・・な・・・・なになに・・・・!!??」


急なことで頭が真っ白になり、状況がつかめない。


何かが転がったほうを見ると真っ黒なスーツを来た男性が床にうずくまっている。


いったい、どうして、なにが、、、


頭の中が整理できない


バァーンっ!!!!


今まで聞いたことが無い音量で弾けた音が耳の中を一瞬で駆け巡った


にげろぉおおあああああ!!!!


うあっぁぁああああ!!!


あたりには悲鳴、鳴き声、叫ぶ声がいっぱいになる


もうひとり、男が走り込んできた


その手には、銃が握られている


その瞬間


逃げなきゃ


体と頭が一体となり、無意識に体が地面を蹴る


「うぁっ・・・・うあぁ・・・うああああああああ!!!」


逃げろ、にげろ、、、にげなきゃああああ!!!


バァーン!!


また炸裂した音が耳を貫く


と、同時にコンっと頭を叩かれる感覚に襲われた


ちょうど後頭部の真ん中あたりを何かがあたった。


いや、あたっただけではなく、その何かがおでこまで衝撃が伝わる


軽く、一瞬で、一直線に


ジワッと温かいものがまるで、糸のように高等部とおでこを結んだ


眼の前の映像が急激にスローモーションのようになり、今まで耳を覆っていた叫び声、騒音が一気にミュートになる


それと同時に視界が中心から真っ白に包まれる。中心から外えゆっくりと、そして全ての色を消し去った。




─────それが16歳の人生に幕をおろした瞬間だった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る