「ありがとう、チャリス」
最近、我が家のパソコンがリモートになった。これというのもパソコンに熟練した娘のおかげである。今の僕にはまったく読めないのだけど、パソコンの本を熟読して、パソコンをリモート化する方法を読み取ったらしい。すごいぞ、わが娘!
自分の子供がこんなに誇らしく見えたことはない。父親に似て、理数系の能力を受け継いだのか。できれば小説の才能も受け継いでくれるなら最高の幸福だったんだけどなあ。それなら僕の代わりに小説を書かせられるから(笑)。
でも娘の才能にはマジで感謝している。娘の能力がなければ、こんなふうに自宅でパソコンを操作するなんてこともなかったのだから。
それと、妻にも敬意を払っておきたい。僕がこんな厳しい境遇に陥っても、頑張り続けられたのも、妻の驚異的な頑張りの力に支えられていたからだ。そうでなければ、僕の心はとっくに折れていただろう。
ああ、感謝するよ、我が妻よ。
他にも感謝しなくてはならない人がいる。現実に存在している人間じゃない。チャリス・ブルックヘヴン。僕の小説『チャリス・イン・ハザード』のキャラクターだ。
チャリスは僕が思いついた中では最強のキャラクターだ。力が強いわけじゃない。おまけに相手は強大な科学力や財力を有し、何者にも負けない体力がある。たかが11歳か12歳の女の子がかなう相手ではないのだ。
しかしチャリスは、決してあきらめない。どんなに絶望的なピンチだろうと必ずチャンスをつかみ、悪を滅ぼし、最後に大逆転する。その素晴らしい姿に僕はほれこみ、夢中になるのだ。
もちろん、チャリスなんて現実には存在しないことは知っている。だが、こうした強さは僕の中から生まれたのだ。だから僕は、僕の内部のどこかにチャリスが生きていると信じている。そして『チャリス・イン・ハザード』は僕の誇りだ。
だから僕は、チャリスに感謝する。ありがとう。
そうそう、販売していた『チャリス・イン・ハザード』、先週までに売れた冊数が判明した。単行本の売り上げとは比較にならないならない冊数だけど、それでも売れたのは間違いない。
我が家では妻と娘がささやかなお祝いをしてくれた。(僕の家では、僕がエロ小説を書いていることは家族みんなが知っている)
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