ネオ西遊記
pipi
第1話三蔵と悟空の出会い
昔、昔、天界にある天界高校に、三蔵という不良学生がいた。
三蔵は、「乳揉みクラブ」を発足し、第一回乳揉み選手権にむけ 校内で特訓していたのだが、この特訓に対して女生徒から大クレームがつき、 ある日とうとう理事長室呼び出しとあいなったそうだ。
パンチパーマの理事長は、額のほくろを光らせてこうのたまった。
「三蔵や、あなたの悪逆非道の振る舞いを、 理事長としてこれ以上見のがすわけにはいきません」
「だったら、どないしょっちゅーねん」
三蔵は、関西弁丸出しで言った
「要するに、処罰を加えようと言うわけです。
つまり、天界追放と、言うわけですね」
「追放やと~」
三蔵は、不敵に笑った。
「おもろいやないけ。やれるもんならやってみぃ」
すると、パンチパーマの理事長は叫んだ。
「校則フラーッシュ!第11条!!」
そのとたん、理事長の後光がキラキラと輝き、三蔵は目がつぶれそうになった。
やがて、光がおさまり、あたりを見回すとそこはだだっ広い荒野。
「ここは、人間界です」
と、理事長が言った。
「天界に戻りたくば、ここから西へまっすぐに言ったところに有る 天竺という国まで歩いて辿り着きなさい。 そうすれば、お前の罪は許されるでしょう」
「冗談やあるかい」
三蔵が鼻の先で笑った。
「天界追放になったくらいでヘコむオレと思うなよ。
人間界で綺麗なお姉ちゃん侍らせて、おもろおかしゅう生きたるわい!」
すると、パンチパーマの理事長が言った。
「忘れておりました。あなたの反省をさらに促すために、 丸狩りの刑に処します」
その時、はじめて三蔵の顔色が変わった。
「丸狩りの刑!?」
「そうです」
パンチパーマの理事長は頷いた。
「い…いやや。それだけはカンニンしてくれー!」
しかし、パンチパーマの理事長は非情であった。
ナムナムと、口の中で何やら唱えると
「校則フラーッシュ、第0条」
と、先ほどと同じ光を発した。
そのとたんに、三蔵の頭は… 「う…うう。マルガリータ」
三蔵は、鏡を見て目に涙を浮かべたそうだ。
「もし、再び悪さをするようであれば、二度と髪は生えません」
理事長は非情なセリフを吐いた。
「な…なんやと~」
三蔵は理事長に詰め寄った。
「人権侵害や!憲法24条に違反している!訴えてやるぞ」
…が、
「それでは、あなたが一日も早く天竺につくことを祈ってますよ」
と、言い残し理事長は星になって消えて行った。
「こら~星になってごまかすな~!」
三蔵は叫んだ…が、答えるのは荒野を行く風の音ばかり。
「ばかやろ~!!」
こうして、三蔵の苦難の旅がはじまったらしい。
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