赤花

きれいなモノなら幾らでも

永遠なモノなら幾らでも

欲しい 飾りたい 身につけたい

永久機関は唯一無二で

壊れると言われても 遠い未来

輪廻転生を信じるならば

知らない自分が死ぬのだろうて

だからこそ、いま、綺麗で永遠で未来永劫残るような

残滓として、カミとして、知識として

名前を残したい

あの浮かぶ月のように

他人の輝きから盗ってきたものでもいい

咲けるのであれば、何でもいい

とにかく過去にも無いような

出来事を起こさなければ露と消えてしまう

なにが一番いいのか

最初はキレイがよかった

次はエイエンがよかった

次は、次は、自分を輝かせる為に

他人から奪った腸を身体に身につけた

それに人は阿鼻叫喚

嬉しかった、ぽつんとあるものよりも

赤いランプが自分を飾る

その美しさに、遠い月は羨ましがるだろう

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