#18 歌舞伎町編
無事に1日目が終了した。
比較的にシステムに変わりはないが、箱がデカいからボーイを呼ぶのに大声で「お願いしまーす」と言うので喉が痛い。
あとヘルプが凄く多いけど、人気嬢のお客様はそれを理解して指名しているから遊び慣れていて話しやすい人が多かった。
場内指名も頂けたしまずまずの出だしだった。
終礼が始まる。
どこに座ろうか迷っていた。
横から「新人の子やろ、こっち来て」と呼ばれた。
「あの…今日からです。優です」
「ウチも昨日からやねん。愛、よろしくな!一昨日名古屋から上京してきたんや」
「愛ちゃん、えっ、名古屋から上京?何で?」
「栄でキャバやっててんけど、本場の歌舞伎町に来たかったんや!」
「それで上京…凄いですねぇ」
「うちだけや無いで、雪ちゃん!新人の優ちゃんやて〜」
「優ちゃんな、よろしく。うちは博多から来たんよ」
「2人共凄い!よろしくお願いします」
これが愛ちゃんと雪ちゃんとの出会いだった。
愛ちゃんは面白くて見た目ユッキーナみたいな感じで関西弁?
雪ちゃんは癒し系で見た目アユみたいな感じで博多弁。
2人共19歳でお店の寮に住んでいるので仲良くなったそうだ。
「新人同士やし、仲良くやろうや」
「ありがとうございます」
「そんなタメ口でええって!優ちゃんウロウロしてるから気になってたんや」
「いやどこ座っていいのか分からなくて…」
「ウチらのとこに来たら良かとよ」
それから私達3人は仲良くなり、一緒に過ごすようになる。
でもお互い距離感は保っていてベタベタする訳ではなく、ビジネスライク、でも時にはご飯に行ったり、頼ったり頼られたりも出来る、そんな関係。
ここからが私たちのパーリナイ!
続
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