第66話 魔族エインツヴェルフ

 グラストさんは僕を安心させるような声音で言った。


「冒険者の連中を集めてきた! 加勢するぜ!

 野郎ども! 見えなかろうが、未知の魔物だろうがビビるんじゃねぇぞ!

 シオンがここまでやってくれたんだ、冒険者の意地を見せてやれ!」

「「「「「オオオオオオーーーーーッッッ!!!」」」」」


 振り返ると屈強な冒険者達が気勢を張り上げた。

 彼等は次々と正門に現れる。

 数百人ほどの冒険者達が集結していた。


「ど、どうして、ここに?」

「これだけ騒がしけりゃな。それにバルフ公爵からの連絡があってよ。

 冒険者達が招集されたのさ。騎士隊連中は街中でまごまごしてやがるけどな」


 グラストさんがいつもと変わらない無邪気な笑みを見せてくれた。

 それがあまりにも当たり前で、いつも通りだったから、緊張が解けたのか僕の足から力が抜けた。


「おっと、大丈夫か? 無茶したんだろ」

「あ、あはは、ちょっと無理しちゃいました」

「……もう大丈夫だ。こっからは俺達がいるからな」

「で、でも魔法じゃないとあいつらは倒せません」

「まあ、見てなって。俺達も色々と考えてきたんだ。

 途中で門衛の兄ちゃんに会ってな、話を聞いてピンと来た。

 おい! あれやるぞ!」


 背後の冒険者達は一斉に弓を構えた。

 そして矢の先端を、燭台の青い炎を触れさせる。

 先端には白い布が巻かれていた。


「あ!」


 僕はその行動で何をしようとしているかわかった。


「シオン、レイス達はどこだ?」

「もうちょっと先! あと数秒で矢の有効範囲内に入ると思います」

「よしわかった! ……………………一射目! 撃て!」


 冒険者達が弓を構えて空へと放った。

 空に放たれた火矢。

 一部はレイスに着弾したが、それ以外は逸れた。

 しかしそれはレイスを狙ってのものではなかったらしい。

 一射目の射撃によって、レイスの姿が一瞬だけ見えた。


「第二射! 撃て!」


 即座に二射目が放たれる。

 一射目の火矢で一瞬だけ見えたレイスを狙ったようだ。

 魔物の悲鳴が上がる。

 一射目に比べて、圧倒的に命中率は高かった。


「よし! いいぞ! 同じ方法をこのまま繰り返し、魔物を倒す! 

 三射目、撃て!」


 グラストさんの指示で冒険者達の矢は放たれる。

 僕はその花火のような情景を呆然と見上げていた。


「何とか、なりそうだな」


 いつの間にか隣にいたラフィーナが小さな安堵共に呟いた。

 彼女は僕の肩を支えてくれていた。

 明滅する光の玉が、空を彩っていた。

 こんな状況なのに、綺麗だという感想を抱いてしまう。

 魔力が生まれては消え、炎も同様に消える。

 その中でレイス達の命もまたこの世を去る。


「身体は動くか?」

「うん。ちょっと疲れて、魔力を消費しすぎただけだから。

 動こうと思ったら動けるよ」

「そうか。無茶をする奴だ。自分だけで背負うな」


 ラフィーナは呆れたように、口惜しそうに言った。

 彼女は松明を手にレイス達を警戒している。

 僕を守ろうとしてくれているようだ。

 彼女は誰よりも騎士然としているように思えた。

 最初は頼りないという印象を受けたけど、それは事実ではなかったようだった。


「ありがとう、ラフィーナ」

「なに、騎士として当然だ。私はシオンを守るように言われているからな。

 ……あまり役には立っていないが」

「そんなことはないよ」


 彼女の顔には自責の念が滲んでいた。

 そして何かの決意を瞳に宿らせ、立ち上がる。


「……修業が足らんな。もっと強くならねば。レイスを剣で斬れるくらいにはな!」

「いや、それは無理じゃ」

「やる前から無理だ無理だと言っていては何もできん! できるかもしれんだろ!」


 確かにそうかも。

 僕も無理だ、不可能だと言われることを実現してきた自負がある。

 だったらラフィーナの言葉を否定するべきじゃない。


「そうか。そうかもしれないね」


 僕が言うと、ラフィーナは笑顔を見せた。

 しかし警戒心は解かず、レイス達が迫ってくると松明をかざして追い払う。

 グラストさんを筆頭とした冒険者達のおかげで事態は一気に収束へと向かう。

 そして。

 空を埋めんばかりにいたレイス達は火矢により掃討された。


「やったぞ! 全滅させた! 俺達の勝ちだ!」

「「「「「オオオオオーッッ!」」」」」


 冒険者達が勝鬨を上げる。

 もしもあのレイスの大群を倒せなければどうなっていたか。

 大勢の人間が死に、街は全壊していたかもしれない。

 しかしその未来は変わった。

 全員の尽力により、街は守られたのだ。

 軽傷者数名。

 死者ゼロ名

 終わってみれば呆気ないものだった。


「何とか終わったみてぇだな。シオン、ありがとよ。おまえがいなけりゃやばかった」

「そんな。グラストさんと冒険者のみんながいてくれたから何とかなっただけです」

「相変わらず謙虚な奴だ。とにかく危険は去ったしよ、公爵に褒美をたんまり要求しないとな!

 野郎ども! 今夜は祝杯だ! がっつり飲み明かすぞ!」


 豪快に笑うグラストさんに呼応するように他の冒険者達も声を張り上げる。

 戦いの後だというのに、もう酒宴の話をするなんて、剛毅な人達だ。

 僕は苦笑と共に頼もしさを感じて、力を抜いた。

 終わった。

 緊張が弛緩し、笑い声が響く中、正門付近が騒がしくなった。


「貴様ら何をしている!」


 声の主はローンド部隊長だった。

 この街の防衛部隊における最高司令官。

 彼のような人間がどうしてイストリアの軍部を統治する立場にあるのか疑問だった。

 しかし防衛部隊は急造の部隊で、軍事的な実権はバルフ公爵が握っている。

 討伐部隊の留守、他の兵士達の休暇などを考えれば、彼は暫定的に今の位置にいるのではないかと思う。

 そんな彼がとった行動は。


「怪しい奴らめ! もしや貴様らが見えない魔物を装い騒ぎを起こした犯人どもか!?」


 あまりに想像だにしていなかった言葉に、誰もがこいつは何を言っているんだという顔をした。

 それは僕もラフィーナもグラストさんも一緒だった。

 通用口から続々と防衛部隊の連中が出てくる。

 誰もが無傷だった。

 先頭に立っていたローンドは正門から離れて、僕達の下へやってくる。

 僕達は正門から十数メートル離れた平地に立っており、そこから冒険者達と共にレイスを迎え撃っていた。

 ローンドは僕達を睨みつけ、剣を抜いた。


「オーンスタイン。シュペール。貴様らもそこの輩共の仲間か!?」


 冒険者の間に張り詰めた空気が流れる。

 ラフィーナは立ち上がり、敬礼をするとはきはきと答える。


「彼等は冒険者であり、見えない魔物であるレイスの撃退に手を貸してくれました!

 彼等の尽力があり、今しがた数百にも及ぶレイスを討伐し終えたところです!」


 彼女にとってはローンドは上官。

 この言動は当然のことだが、ラフィーナの顔には明らかに不服そうな色が見えた。


「レイス? 馬鹿め! 貴様も踊らされおって! そんな魔物は存在しない!

 バルフ公爵の狂言に付き合ってやったばかりでは飽きたらず、騒ぎを起こしていたのか!?

 そいつらがレイスとやらに成りすまし、問題を起こしていたのではないか!?」

「な、何を根拠にそのような」

「何を、だと!? 見てわからんか! そこら中に火矢を射ておるではないか!

 だというのにそのレイスとやらの死体はない! これが狂言でなくて何というのだ!」


 レイスはすべて討伐した。

 それが裏目に出たということか。

 確かに平地には地面に刺さった火矢があるだけだ。

 レイスは消滅してしまっているため、存在を証明するものがない。

 彼にとって魔物とは『死体が残るもの』なのだ。

 僕はゲームや漫画で死体が消える魔物がいるという先入観がある。

 だからレイスの存在に疑問を持たなかった。

 しかしローンドにとっては魔物は在るものであり、生物だ。

 倒したというのならば死体が残るのが当然なのか。

 でも、これだけの人数が嘘を吐くはずもないのに。

 彼は見えない魔物に関する証言はすべて虚言だと思い込んでいるようだった。

 実際に見れば違っただろうが周囲にレイスはいない。


「ま、街中にレイスがいたでしょう!?」

「いない。レイスなどという魔物はいなかった!」


 どういうことだ? 

 街中に、少なくとも数十体のレイスはいた。

 数は少なかったけど、どこかの部隊が遭遇しているはずだ。


「もしかしたらレイスは俺達の方に移動したのかもしれねぇな……。

 あいつの言う通り、大分派手に動いたしよ」


 グラストさんの言葉通りかもしれない。

 レイスに仲間意識があるかどうかはわからないけど、あれだけ集団で行動する習性があるのならば、自然に集まってくることもあり得るだろう。

 僕達が急ぎ正門に向かい、必死に戦ったせいで、防衛部隊は奇跡的にレイスと戦わなかったのか。

 もしもそうなら、僕達はどのように見える?

 夜に大人数で集まり、正門前で火矢を放って騒ぎを起こした連中?

 見えない魔物が出現したという報告があり、その上で騒ぎを僕達が起こしているならば、僕達がその原因であると判断することもあるかもしれない。

 すべては思い込みだし、無理やりだ。

 でも思い込みが激しい人間は勝手に解釈するし、勝手に人を貶める。

 不穏な空気が漂う。

 ローンドは間違いなく僕達を犯人扱いしている。

 少なくとも騒ぎを起こしたという罪でしょっ引くだろう。


「全員動くな! 全員捕縛する!」

「お、おい! いくらなんでも無茶苦茶だ! 門衛からの報告があっただろ!?」

「ふん、知らんな。貴様らが不安を煽るようなことを言ったのだろう。

 なんせ荒くれ者の冒険者達だからな」


 明らかな蔑視を僕達に向ける。

 このままだと本当に、僕達は捕まるかもしれない。

 バルフ公爵が弁明してくれるだろうし、真相を究明してくれるだろうが、汚名を着させられることは間違いなく、冤罪で牢屋に入れられたくはない。

 兵士達が僕達を取り囲もうと移動した。

 剣を抜き、明らかな敵意を目に宿らせている。

 なんで人間同士で争っているんだ。

 苛立ちを抑えながら、僕は必死に頭を巡らせる。

 どうにかしないと。

 でも魔法でどうにかできる状況じゃない。 

 この場合、僕は非力な子供に過ぎないのだから。


「捕えろ! 一人も逃が――」 


 それは突然起きた。


 誰もがその光景に視線を奪われた。


 目の前の情景。


「きゃ、か? おご?」


 言葉にならない言葉を吐くローンドの首が不自然に回転する。

 時計回りに顔が回り、頭頂部が下に向くと、だらりと力を失い、地面に倒れた。

 空中に手があった。

 瞬時に、あの手がローンドの首を折ったのだとわかった。

 その手は暗闇から伸びており、肘辺りまでしか見えない。

 全員が声を失い、その手に視線を奪われていた。

 その中で僕だけが空を見上げていた。


 赤い。

 赤い空が色濃く、血に染まるように、黒は赤に変わっていた。

 あまりの情景に僕は夢なのではないかという錯覚さえ抱いた。

 しかしそれは現実。

 次の瞬間、真っ赤な空が一気に色を失う。

 赤い粒子の集まりのようなものが、目の前の両手に集結していく。

 巨大なカーテンが凝縮され、両手に飲み込まれていく。

 数キロにも及ぶほどの禍々しい色彩は、突如として黒へ戻り、両手の付け根へと吸収された。

 そして、ズズッと手が外に出てきた。


 肘、肩、そして顔。

 真っ白な長い髪。

 赤い瞳。

 鋭い牙。

 貴族を思わせる豪奢なシャツにコートを纏っている。

 それは人を模っているが人ではない。

 レイス以上に人に近い容姿。

 しかし確実に違う。

 空間から抜き出てきたその男。

 ぽんぽんと身体の埃を払い、周囲を見渡した。

 そして、すーっと息を吸うと相好を崩した。


「久しぶりの外だ。ようやく出られた」


 誰もが声を出せずにいた。

 ローンドが殺された。

 何もないところから現れたこの男によって。

 突然現れた、こいつは何者だ。

 そんな疑問が頭の中に浮かび、現実を受け入れられない。


「おや、我輩の出迎えかな? これはこれは『人間』の割には気が付くではないか」

「な、なんだ、てめぇは!」


 グラストさんが何かに追い立てられるように叫んだ。

 いつもと違う余裕がなく、顔中に汗を掻いていた。

 それは僕も同じだ。

 ラフィーナも他の人達も。

 誰もが理解している。

 この目の前のこれは危険な存在だと。

 そして恐らくは最も僕がその明確な理由を理解していた。

 奴の身体には赤い粒子が纏わりついていた。

 その濃密な香りと気配は間違いなく『魔力』だったのだ。

 空を浮かんでいたあの赤いオーロラ。

 あのすべてが『目の前の男に注がれている』。

 そう、あれは魔力そのものだったのだ。

 数キロ規模の巨大な魔力の膜がこの男の身体だけに宿っている。 

 それがどれだけの量なのか見当もつかない。

 通常、人が持つ魔力は非常に少なく、身体から僅かに溢れる光が、その魔力の量を表している。

 僕はその中でもかなり魔力が多い方。

 鏡を見れば自分の魔力量は何となくわかる。

 身体から一センチほどの厚み、その程度の光しかない。

 目の前の男は魔力がほとばしり、うねり、魔力の粒子が空を昇っている。


 普段の僕の魔力が『一万程度』だとしたら。

 男の魔力は恐らく……『一千万以上』。


 こいつが何者なのかは関係ない。

 それだけの魔力を内包しているというだけで脅威だ。

 強大な魔力を持っているのということは、それだけ強力な身体を持っており、異常なほどの生命力や精神力も持ち合わせているということ。

 奴はバケモノだ。


「名を名乗れと? よかろう。我輩は寛大だ。

 己は名乗らず相手に名を聞くような無礼な輩であっても許そう。

 我輩はエインツヴェルフ。高潔な魔族である」


 魔族?

 魔族という名称は日本では聞いたことがあるけど、こっちでは聞いたことがない。

 そんな存在がいるなんて情報は入ってきていない。

 僕が無知なだけかと思い、ラフィーナやグラストさんの顔を見ても、反応はなかった。


「魔族……だと? なんだそれは」

「無知なる人間。いや、もしや伝わっておらんのか?

 くくく、やはり人間は愚かなり。『千年の間』に忘れ去られておるのか」

「な、何を言ってるんだ」

「これ以上話す必要はないな。我輩は長い間、閉じ込められていた。解放されて爽快だ。

 今なら優しく殺してやろう」


 エインツヴェルフがニィと笑うと同時に、その場にいた全員が武器を構えた。

 それは反射的な行動だった。

 しかし意味はなかった。

 僕は叫んだ。


「逃げて!」


 エインツヴェルフの赤い魔力が生き物のようにうねった。

 それが周囲を満たすと同時にエインツヴェルフはパチンと指を鳴らした。

 爆炎が上った。

 轟音と共に熱が生まれ、僕達の周囲を焦がした。

 僕はラフィーナを抱えて瞬間的にその場から移動し、間一髪難を逃れた。

 その場に留まってしまった人達は炎に焼かれていた。


「ぎゃああああ! 熱いいいぃいいっ!」

「助けて、助けてくれええーーーーっ!」


 一瞬にしてその場は地獄と化した。

 エインツヴェルフの攻撃……いや魔法によって周囲にいた兵士達や冒険者達が焼かれていた。

 僕は勘違いしていた。

 赫夜に新たな魔物が現れたということだけに気を取られていた。

 だけど実際は違ったのだ。

 あれはただこの化け物が現れる前兆に過ぎなかったのだ。

 そのただの前兆を解決しただけの事だった。

 本番はこれからだったのだ。


「ぐっ!」


 僕とラフィーナは離れたところで着地し、そのまま転がった。

 強引に飛んだため受け身は取れない。 

 痛みに呻く暇もなく、立ち上がるとラフィーナの腕を引いた。


「に、逃げるんだ!」

「し、しかしみんなが!」

「あれには勝てない! みんな見えてないのに倒せるはずがない! あれは魔法を使う!」


 敵にしてみて恐ろしさに気づく。

 見えない魔法という存在。

 脅威以外の何者でもない。

 例え見えても、回避は困難だし、相手の魔法がどんなものなのかわからないまま対峙するのは危険すぎる。


「シオン!」


 グラストさんが僕達のところまで移動してきた。

 どうやら上手く避けられたようだ。

 僕は安堵の息を漏らした。


「あ、あいつはなんだ!? 魔法を使ってないか!?」

「わ、わからない。わからないけど、魔法みたいなものを使ってるのは間違いない。

 魔力があいつの周囲を満たしてる。僕の数十、数百倍以上の魔力を持ってる!」

「マジかよ……くっ、おまえ達は街の中に戻れ!

 俺はあいつを食い止める!」

「グラストさん、無茶だ! 殺される!」

「そうかもしれねぇが、あいつを街に入れるわけにゃいかねえ!」


 そうだ。

 あいつが街に入ったらどうなる。

 みんな殺されてしまう。

 母さんも姉さんも、みんな。

 ここで逃げても意味はない。

 だったらやるしかないんだ。


「僕も、やります。僕しかあいつの魔力は見えないんだから」


 魔力が見えれば相手の攻撃を避けることもできるかもしれない。

 魔法は魔力を費やすもので、魔力の動きが見えれば相手の手段も予想できる。

 確実ではないけれど、何も手段がないよりはいい。


「……くそっ! シオンに頼るしかねぇか!

 おい、嬢ちゃん。おまえは街に逃げつつ、避難誘導してくれ!

 他の奴らは混乱してる! 冷静な奴が呼びかけねぇと危険だ」

「わ、私も……いや、わかった。誘導しよう。私にできることはそれしかなさそうだ」


 ラフィーナは悔しそうに顔を歪めつつ、首肯してくれた。

 彼女は強いが、それでもグラストさんには及ばない。

 足手まといになるということを理解してくれたのだろう。

 僕も力量は大したことはないけど、魔法を使えるし、魔力が見える。

 僕は残るしかない。


「シオン、気をつけて」


 ラフィーナは呟くように言うと、走り去っていった。


「さあ。行くぞ、シオン」

「はい」


 エインツヴェルフは爆炎で周囲を焦がしていた。

 あまりに恐ろしい光景に、足を竦ませてしまう。

 しかし僕は強引に立ち上がると、グラストさんと共にエインツヴェルフを睨んだ。 

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