変態の生き様

暇人46号

第1話 始まりは突然に

「赤ん坊ってどう産まれるか知ってる?」


幼なじみのそんな一言で僕の性活は始まった。

元来僕はそれほど性に興味がない子供だった。人と話すくらいなら教室の隅や図書室で自分の世界に閉じこもる方が楽しいといったような子供であった。


さて何故彼がそんな事を聞いてきたのかは僕にもてんでわからないのだが、彼が矢継ぎ早に「お前知ってる?」「知ってんのか?」「このムッツリさんめ」など煽ってくるもんだから「ああ知ってるよ 僕を嘗めているのか?」と買い文句で返してしまった。


そんなもの知る由もなく、僕は家に帰り早速ネットでそれを調べた次第であった。

うーむ見れば見るほどグロい姿だなぁと思いつつ、自分がこのようにして産まれたのかと生命の神秘に感動していた。

その日から僕は出産動画を見て生命の神秘に浸るようになっていった。


しかしある日 動画を見ながらいつもと違う感覚が僕の身体を刺激した。感動した時とは違う身体の奥底から湧き出てくる熱だった。

さながらほとほとと身体中の血管から温泉が湧き出し、頭に登ってくるような熱さだった。


これが僕が初めて感じた性衝動だった。

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変態の生き様 暇人46号 @shirobania

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