第四章 人生の変化(1)
今日はついに、高校の入学式である。
結局この休みは、ひたすらあの異世界でドロップアイテムを集めることをしていたので、バイトの面接などは受けていない。
それどころか、あの異世界の家で自給自足できてしまうため、家からもほぼ出ていないのだ。
まあ、幸いドロップアイテムを
そんな俺のステータスだが、現在はこんな感じである。
【
職業:なし、レベル:233、
スキル:《
スキルも
この【真武術】のために買った本の内容も、実戦で
まあ相変わらず魔法は使えないのだが。
ちなみにゴブリン・ジェネラルのドロップアイテムだが、【魔石】がAランクだったこともあり、A級の魔物だったと分かった。それ以外は特別変わったアイテムなどは手に入れていない。でもAランクの魔石が500万円だったのは
いろいろ思い返しても、その時間に
「はぁ……
とはいえ、俺としては学校を休むという
授業中どれだけ
「……うん、行こうか」
どれだけ自分を奮い立たせようとしても、結局憂鬱な気分は変わることなく、俺は
***
……うん、何だろう。
「ね、ねぇ、あの人……」
「転校生かな?」
「うわぁ……足長っ……」
「て、てか、
「何かのモデルさん?」
「いや、でもあんなすごいイケメン見たことないけど……」
家を出てから憂鬱な気分で高校に向かっていると、自意識
理由は分からないが、ジロジロ見られて喜ぶ
いや、以前は
それに、いつもなら通学
理由が分からないまま、とうとう学校に着いてしまった。
入り口には、クラス分けの紙が貼り出されており、すごい人ごみで中々近づけなかったのだが、
とはいえ、人が勝手に
同じ中学とはいえ、クラスは
どんよりした気持ちは
体育館でまず入学式を行った後、新しい教室に移動することになっているのだ。
入学式会場である体育館に着くと、やはり周囲から変な視線を受けていたが、
いや、
それはともかく、入学式が終わるとその後は新しいクラスで高校のことについての説明が昼休みをはさみながらLHRで行われ、解散という日程になっていた。
今日の日程を思い
はぁ……嫌だなぁ……。
教室に入ると、案の定よく分からない視線を向けられ、それを俺はなるべく気にしないようにしながら空いてる席に座った。
すると新しい教室で座って早々、いきなり荒木が声をかけてきた。
「おい」
「え!? な、何かな?」
恐る恐るそう
「お前、誰だよ。見ねぇ顔だな。転校生か?」
「え? えっと……俺は天上優夜だけど……」
「…………………………は?」
荒木は、今まで見たことがないくらい
だが、それは荒木だけではなく、なぜか教室にいるすべての人間が同じような表情を浮かべている。
「
「い、いや、だから、本人なんだけど……」
「……いやいやいやいや、意味が分からなさすぎるだろ!?」
荒木は
その声に思わず体をビクつかせるが、荒木だけでなく、教室にいる人間全員が同じことを思っていたようで、みんな目をこれでもかというほど見開いていた。
「は? じゃあ何か? テメェ……整形でもしたって言いたいのかよ」
「そ、そんなお金はないよ。この休みに、頑張って
いや、実際はレベルアップで瘦せたんだが、魔物との
俺が本当のことを告げるも、荒木は
思わず周囲を
やがて正気に返った荒木が何か言おうとしたが、その
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