第25話 真相
古山医師は手紙を読み終え、私の枕元に置いたのが、分かった。
[みどりさん、大丈夫ですか?]
[3人は死んでもうこの世の中にはいないって事ですか?私がリメイクshopで会ったのは誰?]
自分でも声が荒立っているのが、分かる。
[私は死んだ人と会話していたの?] 理解が出来なくて涙も出てくる。
1つずつ頭の中で整理をする時間が欲しい。
私は自分の不注意で火事を出し、この病院に運ばれた。全身の痛みと包帯で理解可能だ。
持っていた手紙は3人からのものだった。藤澤雄三、ミナ、そして古山鈴子。それも分かった。名前が読まれたからだ。
アパートの女は藤澤雄三の娘。驚いた。スーパーの店長がミナの友達。よくある話。古山医師は古山鈴子の息子。あり得る話。
人間関係は理解した。ただ、理解できないのは、藤澤雄三もミナも古山鈴子もそれぞれが何十年も前に亡くなっていると言うことだ。
私の前で話をし、飲み物を飲んだではないか。
しかも飲み干していた。肉体有るものにしか出来ない物理的な証拠だ。
私は幽霊達と話をした?
それぞれの話の中のキーワード。ピンクちゃんやら、おさげちゃん、レースちゃんは私の事だと言われた。身に覚えがない。
財布も、印鑑も印鑑入れも、ネックレスも全て私の為に作ったと聞いた。
これ以上考えると頭痛がする。
[古山先生、知っている事があれば全部教えて下さい。何を聞いても驚きませんから]
私は古山医師に説明を求めた。
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