第3話 初めての男

 私の初体験の相手はバイト先の先輩だった。


 雪の日。

 ケーキ屋さんのバイト帰り。

 康一さんは遅くなったからご飯でも行くか? と誘ってくれた。

 康一さんには家庭があった。

 たぶんこの時は康一さんには下心はなかったかと思われる。


 私は好きだからわざと誘惑めいて

 雰囲気に酔ったふりをした。


 初めは葛藤してる感じだった。

 なんか純粋な康一さんが可笑しくてキスを仕掛けてみた。


 そこからは波に乗ったかのような流れで私は初体験を終えた。


 康一さんは私の初めての経験の相手だということにびっくりしててひたすら謝っていた。


 それからは二年も不倫をしていた。

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