第8話解決策を考案しよう

今日は、悪いを夢を見たけど、

こんなこと気持ちではいけないと

気持ちを切り替える。


前よりも良好になっているのに

こんな事で暗い顔はできない。唯悧には

落ち込んでいる所を見せたくない。

明るく元気に振る舞わないといけないと、

決めている。


なんとか、気力を奮わせた

俺はすぐにリビングに入ると

ネギ千切りに次は人参を半月切りしていると

ドアが開く音に

必要以上に妹に明るく挨拶をする。


「おはよう!ユイーーリ!今日も眠たそう顔をしているぜ。そんなことじゃ昼頃には

爆睡の誘いに負けるじゃないか!」


そんな挨拶したためビクッと驚かせて

しまった。


「え、えーと・・・・・わ、わたしの辞書には敗北はのっていないんだよ!」


どこか聞いたことある言葉で戸惑いながらも答えてくれる姿に変に遣わせてしまったと

自省それと感謝を心の中のみでする。

まぁ、少し強引だったけど

なんとかうまく会話はできた。


昨夜は、上手く挨拶とか出来るかな・・・

なんて不安だったが、どうやら前のような

距離を取る言動するのではないか

心配していたが杞憂だ。

この調子で理想的な会話ができるかも

しれない。


「そうか、そうか。載っていないのに

俺とゲームでは敗北をあれだけ

しているのに?」不適に笑う。


「くっ!?―――」胸を抑え苦しそうに。


そう新たなコミニュケーション開拓を

模索し即実行する。

妹が乗ってくれたのは素直に嬉しくなる。


もしかして唯悧も仲良くしようと

同じ気持ちで歩んでいる・・・イヤ、

同じ気持ちだと一瞬でも錯覚したが

知っているはずだ。


同じ気持ちなんていう考えはない事を。

哲学の本で学んだ俺なりの

答えで同じという概念は

ないって多くが似たことを書いている。


真実だ・・・

そう考えないと妹に抱く危険で

強い気持ちを捨てきることが

できそうにないから。


「・・・あはは、そんな元気

だったら大丈夫か。」


「う、うん。大丈夫、大丈夫!」


怪訝そうにしていたけど

俺の支離滅裂な台詞に必死に

返事する優しい唯悧。


そう笑顔で言う俺は気づいた。

うまく隠せているけど・・・何て言うか

裏では雰囲気が無理をしているような

そんな気がしたのだ。

長く一緒に生活していたら

気づいたことの一つ。


「・・・なんか、無理していないか?」


「・・・うん。無理しているかな・・・

昔の夢を見たのわたし・・・・・」


「・・・まさか唯悧も見たのか!」


「えっ、お兄ちゃんも見たって?」


俺のセリフに唯悧は目を見開き驚く。

あ、危うかった・・・・・

俺も同じ夢を見たと本音を

漏らすところだった。


「イ、イヤ、気にしなくていい・・・

えーと、そろそろ朝食が出来るから、

座って待ってて、くれないか」


なんとか、いや強引に話を逸らして

朝食を食べようと促す。

それに若干の敬語の頼みかたになっている。


「うん。そうだね・・・今日はどんなメニューかな?楽しみだなあ」


そう、期待されていると作りがあって

嬉しくなる。よし!朝から唯悧を笑顔を

見れて気力が300突破だ!グッチョブ俺。

そう自分に褒めながら表情はいつもの淡々と

悟られないようにして食器を卓上の上に

並べる。少し早歩きで卓上、キッチンと

往復していく。

終われば向かい席に座り手を合わせる。


「「いただきます!」」


箸を持ち食事をする。今日のメニューは

シンプルにオムライスである。

この料理のケチャップを

ご飯を入れる前の鶏肉や玉ねぎを炒めている

間に投入するのがいいのだ。

理由はご飯からかけると水分が必要以上に

吸収してしまうためでカサカサするので

そのためご飯を入れる前に一緒に

炒めるのがいい。

あっ、それと味噌汁もある。

味噌汁の成分は朝食で輝いて

・・・冷静に考えたら俺は誰に説明を

しているのだろう?最近説明するクセが

酷くなったかな?気を付けよう。


「「・・・・・・」」


今日も妹は天真爛漫なのだが・・・

なぜかいつもの美味しい!毎回期待していた

あの言葉を

今日は、なぜか言わない。


・・・い、いや、そもそも感想を言ってくれないと、悲しいのは悲しいけど

中学生になると、兄に使う言葉も減るのは

当然のことで、だから前触れもなく

口数が減るのだって自然なんだから

そんなに悲しんでいない。


「・・・お兄ちゃんどうしたの?」


「えっ?どうしたのって?」


質問に質問を返すのはバカだってなにかの

本であったなあ・・・でも

質問内容が分からないと答えようもないし

質問ってなんだろうか。


「ショックを受けたような・・・悲しそうな・・・苦しそうな・・・えーと、

そんな気がして・・・・・ちがうかな?」


「・・・気のせいだよ。」


いや、的中しているよ。流石は妹だ。

でも、妹にむやみに不安させないために

無理に口角を上げ笑顔を作る。


「そ、そう・・・うん!

今日も美味しいよお兄ちゃん♪」


効果はあったようだ・・・かな。

でも俺が待ち望んでいた台詞を言った。


「・・・・・唯悧・・・。」


だ、駄目だ!涙腺がヤバイ!

いつものやりとりなのに・・・なんで、

こんなに嬉しいんだ・・・。

げ、限界だ・・・このままだと・・・。


「ご、ごめん、唯悧。

朝早く行かないと行けないから先に

行くから!」


オムライスまだ完食していないが

耐えれる自信がない。

鞄を持ってこの場から早く出ようと立ち上がりドアを開く。


「えっ、お、お兄ちゃん!?・・・」


驚愕と戸惑いの声音に後ろから聞こえるが

兄が妹のいつもの感謝の言葉に

泣きそうなんて恥ずかしくって

なんだか情けなくて・・・それに

気持ち悪がられるのがイヤなので

靴を履きドアを勢いよく開き走る。


そこから、涙が一滴とまた、一滴と流れ

ながら俺は無我夢中で走る。


(どうしてこんな・・・・・

歓喜する気持ちと悲痛になる気持ちが

あるのは・・・・・・・・)


それから、訝しそうに通行人に見られたが

別に恥ずかしくは・・・ないことは

ないけど、妹に見られるよりも

遥かにましだった。


学校に着くとロリの白髪ロング同級生の

高野にいつものように挨拶を交わすが

引っ掛かるような表情をした。


とくに触れずに昼食の時間になると

屋上で食事しない?いつものように誘われたので縦に振る。

そして、屋上のベンチに座り笑顔の

高野は、なんだが流れが日常的のようで

原因が分からない違和感が漂っている。

・・・そんな曖昧模糊の表現しかできない。


「それで、わたしのアドバイスに行動して

いい成果、出なかった?」


「えーと・・・んっ、なんの話?」


今は拙そうな笑顔を――別の言い方をすれば

無理に笑顔。そんな笑顔で質問をされると

俺の抱いた素直な言葉に

嘆息してやれやれっとアメリカ人のような

リアクションをする。


「わたしが説明が足りないのか、

分からないなら別にいいんだけど

妹さんの良好的な関係修復の

アドバイスの件じゃない。」


なにを今更と表情を呆れる高野。


「・・・ああ、言われて見ればそうだ。」


「・・・昨日の事だったことなのに

よく忘れるよね!」


「い、いや、それは何て言うかごめん。」


「えっ!?そこまで攻めていた訳じゃないんだから、気にしないでよ。」


今度は、気遣うために肩を軽くポンポンと叩く。それは、わたし達の仲に気遣いなんて

いらないよ!そう伝わる行動だった。


「そうだな・・・今日はなんだか

優しさを感じる一日に思えるかな」


「イヤ、いつものことなんだからねぇ

これは!・・・そんなことよりも

妹と仲良くないとわたしだって、

明るい由布が見れないんだから!!」


口調が少しずつ強くなる。そして顔を近づけ

睨むような表現なのは高野は熱くなると

咄嗟にこんな行動をするのだ。

そんな、風に熱く言われると・・・つい

俺の心も熱くなる。


「そうだな・・・そこまで言われたら

説明をしないといけないよなぁ!」


「そうだよ!さあ、このわたし様が

見事に華麗に解決するよ!」


自分の胸を右手にそえて、左目を閉じて

少しカッコよくポーズをする。

そのアドバイスの成果を伝えようとすると

予鈴が響く。そう、次の授業の準備に

移らないといけなくなった。


「「・・・・・・」」


熱は冷めた。残酷な音色は無機質に

鳴り響く。


「・・・行こうか。」


「・・・そうだね。続きは放課後で」


そして、沈黙のまま階段を降り

教室に戻っていく。移動中はなんだか

熱くなった所に予鈴が鳴り響き渡った

タイミングが・・・

恥ずかしくなり、黙したまま何も発せずに

いたのだったけど、放課後になると。


「由布、放課後になったから喫茶店で

相談にいこうぜ!」


「相談するぜ!が正しいんじゃないか?」


いこうだと、誰かに相談を答えにいくので。


「そんな細かいことは言わないで

いこう、いこう♪」


俺と高野は、少々の恥ずかしいことだろうとケンカしようが自然消滅する仲。

最初の頃は、戸惑ったが、

強引でかなり明るく

押されるとケンカしてしまい後悔して

どうしようかと悩んでいるといつもの

ノリで来るので助かる事が多い。


学校から出て徒歩5分、だが実際に向かえば

10分の距離の喫茶店に着く。

店内はアンティーク風で客数も

少ないので落ち着く。

窓際のテーブルに向かうように座る。


「なるほどそんなことがあったんだ。」


事情を説明すると腕を組み高野は

神妙な顔になる。


「まさか・・・由布が犬派だったとのと

動物の着ぐるみパジャマにそんなに

熱いとは思いもしなかった貴重な

情報を手に入れたよ。」


なんだか、思いのしなかった情報に感動されているのだけど・・・俺そんなに

力説しただろうか?

ちなみに犬派なのと、着ぐるみパジャマの

アニメで観てから好きになった。


・・・あれ、なにか他にも話があったけど

なぜかこの話になった?

なぜか俺も疑問・・・・・・

閑話休題に移ろう。


「そ、それより・・・昨日よりも

距離もあって、打開策がないのが

困っているだ。

それに高野のようにすぐに関係が回復や

良くなることがなかなか出来なくて

どうすればいいか分からないんだ。」


そんな思いの丈に友の高野は

呆然としていた。・・・いや少し違う!

なんだろうこの反応。


「そ、そうだよね。

わたし達ってすぐに仲が

深まるし・・・・・そ、その・・・

嬉しかったよ・・・はい。」


強気に振る舞おうと試みたが羞恥心に耐えずに項垂れたようで、そう推測したら

俺も恥ずかしくなり俯く。

・・・なにこれ?カップルか!?

・・・・・落ち着こう。思考が暴走を

している。親友にそんな感情なんて

失礼すぎだろ。

高野大善たかのだいぜんは、恥ずかしくなっても、暫くすれば元戻りにするだろうけど、いつまでも甘んじるわけには

いかない・・・俺がこの重苦しい

空気を壊さないといけない。

それに・・・原因が俺だし責任があるなあ。


「・・・えーと、

ソード・アート・オンライン

面白いよなあ。」


「えっ、・・・う、うん。面白いけど?」


それがどうしたのそう瞳が問われる。

さて、どうする?面白い話を考えた結果、

ソード・アート・オンライン話をすれば

スムーズに盛り上がるなんて

軽率すぎた!浅く考えていた。

なにか、次の言葉を言わなければ・・・


「キリトとユージオとアリスだけど、

アリシゼーション編3人が主役らしいけど

どちらが好きなキャラ?」


「と、唐突な質問がまさか由布が来た!

・・・うーん、そうだね。

やっぱりユージオかな?」


「そうか・・・実は俺も好きなキャラは

ユージオなんだ!」


「あー、気を遣わなくてもいいんだぜ。

もっと、本音を吐こうよ!

男の子が好きなキャラなんて美少女と

決まっているでしょ?」


分かりきっているぜと言わんばかりの

反応する高野。

謎の重たい空気を破壊した本来の目的は達成

したが、これは感化できない。


「違う。それ・・・は・・・・

そうもあるけど!

尊敬できるとか共感できるとか

カッコいいとか、ヒーローのような・・・

男性キャラを選ぶことだってある!

だから、好きなキャラがユージオなのは

偽りない。」


想ったことを言葉にして拙いなあ。と、

言ってから自戒したくなる。いや

自戒している。


「ふーん、なるほどね・・・

わたしがプリキュアのようなキャラクターを

羨望の感情に近いのかな。

当たっているかな?」


そう言われ肯定するため首を縦に振る。

人によるだろうけどおそらく近い感情かも

しれない。

あれ、もしかして高野はプリキュアを

観ているのかな?


確か女児向けのだと一蹴すると

思っていた・・・いや、

俺も唯悧も観ているのだから違うのだけど

高野の場合はそう認識しているような

気がしたのだ。

触れていいか悩んでいると高野。


「イヤイヤ、話がまったく

進んでいない・・・・妹さんの話なのに

別の話してどうするのよわたし達は!!」


頭を抱え声高に嘆く高野の姿に自然と苦笑を浮かべている俺は、さていつも流れだけど、本当に話が進んでいないなあ・・・

同じく嘆く心中で。


「思い切って想ったことを伝えれば?」


「言うはやすしで現実的に

言うのは本当に実行できた人なんて

いるのかな?」


「・・・そうだよね。そんなことできれば

わたしも好きだって言えるのに。」


親友は愚問だったと言わんばかりに

嘆息する。それよりも――――


「えっ、好きな相手がいるのか!?」


「んっ?・・・・・っ―――!!?

ワアァ!!わすれてーー!!?」


スゴく手を激しく振り顔が赤らめ

甲高く強めに否定をする。

そうだよなあ、いくら友でも話を

するのは、恥ずかしいことだ。

少し自分の無神経な質問に辟易する。

俺だって、妹に恋をしているなんて

言及を避けて相談をしているのだから。


「わ、分かった・・・それと、ごめん。

そろそろ相談するけど、

俺はゲームをして仲を回復しようと

思うけど・・・どうかな?」


ようやく、案を出す話になって長かったと

思いながら安堵する。

そして高野は話を変えられたことに

戸惑うと思ったが、腕を組み答える。


「少し・・・弱いかな。」


「そうか。」


それから、なにか案がないかと考察する。

暫く沈黙が続いたが高野が短い沈黙を破る。


「ねぇ、妹さんって、アニメとかマンガを

読むのかな?」


「ああ、かなり見ているよ。

俺よりも詳しかったりするぐらいに

昔の作品も観ているぐらいほど。」


俺の説明に頷き、なるほど、なるほど。と、

聞いてくれた。

口角を上げ、女子小学生が嬉しそうに

語るような姿。見た目がそうなので

仕方ないけど、本人にそれを言えば

怒るのだ。ちなみに恐い。

さて、そんな顔をするのはなにか閃いた

時だと思う。


「それなら、話をすればいいじゃない?」


「話って・・・なにをすれば?」


思ったより普通すぎる案に正直

ガッカリした。ガッカリしたよ。

だが、その考えは打ち砕く。


「思い出してよ。わたし達はアニメや

マンガで意気投合して相棒になって、

ケンカしたときや、それでもなくても

これで盛り上がっているでしょう?」


そうだ!そうだった。

高野がそれを言わなかったら一蹴していた

一見すると単純で上手くいかなそうだけど

すでに立証済みじゃないか!

目の前の相棒といつもやっているのだから!喉から手が出る情報は目の前の相手と

思い出と想いこそが―――


「ありがとう!この案で行くよ!」


「っー!?役に立てて光栄だよ。」


つい、手を握り感謝する。

会計を折半して俺はすぐに家に

向かうのだった。








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