第7話 学校騒乱
隣の校舎の屋上に特殊部隊がロープで降下しているのが見えた。緋色は自分たちの上にも同じように降りてきているのだろうと思った。
教室の中にヘルメットとゴーグルをつけた兵隊が二名入ってきた。
「Freeze!」
ライフルを構え動くなと言う。
直ぐに校内放送が流れた。
「この学校は制圧した。指示に従わない者は射殺する」
一体何が起こったというのだろうか。教室に来ている兵隊は明らかに日本人ではなかった。
緋色はその時に気が付いた。
ララは大変高価で機密事項が満載でしかも戦車一個大隊に匹敵する戦力だと言われた。
学校を制圧するには大掛かりすぎる部隊。しかし、ララを確保する為には必要な戦力。
生徒を人質にしてしまえば戦闘は避けられる。
だから敢えて学校を襲った。
緋色は一瞬でこんな分析をした。
しかし、どうしたら良いのかはさっぱりわからない。
「私に用があるみたいだな」
立ち上がったララは口角を歪めにやりと笑った。
「お兄ちゃん屋上に行こうね♡」
緋色も立ち上がった。兵隊は何か外国語で喋っていたがララを見て頷きこちへ来いと合図した。
ララは兵隊の後に続いて教室を出る。緋色もそれに続いた。
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