希望のカケラ

第一部

「世界最大級のブルーダイヤ 横浜で一般公開」

　米国人宝石商ジョン・ジュエル氏が所有する世界最大級のブルーダイヤが、三月二十七日から二十九日の三日間、横浜ランドマークタワー内にあるランドマークホールで一般公開される。

　このブルーダイヤはおよそ三十カラットあり、スミソニアン博物館（米・ワシントン）に所蔵されている世界最大のブルーダイヤ「ホープ」（四十五カラット）に次ぐ大きさと言われる。

　古くはルイ十四世や王妃マリー・アントワネットが所有したとされる「ホープ」が、その美しさ故にまことしやかに語られる数多くの忌まわしい伝説から「呪いの宝石」として知られているのに対し、今回公開されるブルーダイヤはその出処に関する記録が一切なく、ジュエル氏もその入手経路を明らかにしていないことから「謎の宝石」と呼ばれている。

　ジュエル氏は「世界中の人にこのダイヤの輝きを見てもらいたい」としており、その言葉通り、昨年は米国内での展覧会を開催。各地合わせて二百万人の来場を記録した。今回の日本での展覧会は、米国外では初めての一般公開ということもあり、注目を集めそうだ。