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そして、山田翔太郎は四兄妹の三番目であり、上と下に挟まれて物凄く波乱な位置にいるのである。
そして、季節は秋へと向かっていく————
「翔兄、今、入ってこないで!」
早朝。普通の一軒家で一番下の妹の声が響き渡った。
妹の里菜は一番下であり、相当わがままな女の子である。近所の人もそのかわいい妹の性格を知っており、優しく接してくれる。
そして、今日は平日の月曜日。誰もが朝から急いでいるであろうもっともな時間帯である。
兄・陽介もまた、朝からバタバタしており、髭をそったり、服を着替えたりして、忙しいご様子。
その中でも一番ゆとりがあり、物凄く遅い行動をしているのが長女である雪乃なのだ。今頃起きてきて、朝ご飯を作っていなかったのだ。
休日後の雪乃は朝に弱く、ストレスを与えると機嫌が悪くなるので翔太郎は、朝ご飯を作り終えた後、二人の部屋に向かっていたのだ。
「里菜……。そこを開けてくれ。俺の方が困るんだよ」
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