眠れないときによむ詩
作:北見悠平
羊を数えて眠れたら
こんな詩など必要ない
誰かのようになれるなら
言葉も全部くれてやる
あなたはいつも笑うけど
真面目な顔で応えてる
焼いた魚を食べていて
お酒も少し呑んでいた
何を話せばよかったか
眠れない夜に思い出す
歌いたい曲もあったのに
言い出せなかった
泣くに泣けなくて買ったのが
フリース生地のパーカーと
薄い色をしたジーンズで
合わせる靴も顔もないから
新宿あたりを彷徨いていた
どうにもここは寒すぎて
歩いていると眠くなるから
ようやく気持ちも落ち着いて
今ならちょっと話せそう
本の話をしようと思う
表紙を描いてもらいたい
本当は節もつけたかったが
歩いてばかりじゃ物足りない
もしも再び会えたなら
綺麗になった手を繋ぎ
二人で歩いてみたかった
最終バスがくるまでは
ジンジャーエールを飲んでいた
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