伝説の予言者ダニエルとセザール
「ルシファー、あなたが探している人って、
もしかして、伝説の予言者、ダニエルかな?」
セザールが何げなく言った言葉に、
ルシファーはドキッとした。
そしてセザールを睨み返した。
「やっぱり、そうか・・・」
と言って、セザールはため息をついた。
「あなたの探している人を、
たぶん僕は良く知っている。
だけど彼は、もはや、
昔の彼ではないんだ。
今の彼は、残念ながら、
光の加護を失ってしまった。
ダニエルは牢獄を破るとき、
残念ながら、夢魔の助けを借りてしまった。
自らその輝きと使命を捨てたのだから、
もはやだれもどうすることも
出来ない。
僕はあの時、
ダニエルを助けに行ったんだけど、
間に合わなかった。
夢魔に途中で邪魔されてね・・・
僕はまだ未熟だったから、
夢魔の見せる幻影に
惑わされてしまって、
違う場所へ行ってしまった。
結局、ダニエルを
救いだせなかった。
僕が唯一、失敗した任務だ」
と、セザールは
つぶやくように
静かに言った。
ルシファーは、
自分の心を読まれたことに驚き、
「いったいお前は、何者なんだ・・・?」
と、言った。
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