第9話 監禁

 包丁女に捕まって俺はその女の自宅で監禁された。包丁を持ってニヤニヤするこの可愛らしい女は異常だと思えた。俺は返信が来ないスマホを握りしめた。


「ね? 私は怖いでしょう?」


 冗談じゃねぇ! なんとかしないと。

 しかし、相手は包丁を持っている。

 どうしようも出来ない。


「さあ、これからは私だけを見るんだぞ☆」


 ヤバい、この包丁女は頭のネジが取れているんじゃねぇの?

 ん? 待てよ? つまりは俺はずっとこいつからストーカーされたワケ? 俺が付き合う女の子を変えるたびにずっと?


「ねぇ、キス……しよっか?」包丁女は包丁を突きつけながら迫ってくる。


 俺は抵抗が出来ない。されるがままに、俺は包丁女とキスを……してしまった。


 それから包丁女に監禁された俺は毎日望まない行為をさせられた。何週間が経っただろう。


 俺は感覚がマヒしてしまった。

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