応援コメント

人身御供」への応援コメント

  • 鎮魂の曲でも奏でるのかな?

    作者からの返信

     ハッシーさま。
     いつも拙作をお読みくださり、ありがとうございます。


     そうですね。
     う~ん、そ、そう来たか、というのが、作者の本音です。そのようには考えていませんでした。
     
     でも、作者から、一つだけ。
     鎮魂とは文字通り、魂を鎮めることですよね。月影は神官なので、魂鎮め(たましずめ)の能力を持っています。特に、彼は比類なき琵琶の腕前で、霊を浄化することさえできてしまいます。

     話しは少し脱線しますが、日本では、昔から言霊の力が信じられてきました。その最も足るものが和歌だと、私は勝手に思っています。
     その和歌は、かの有名な紀貫之が古今和歌集の仮名序で書いた一節‟力を入れずして、天地(あめつち)を動かし、目に見えぬ鬼神(おにがみ)をも、あはれと思はせ、男女(をとこをんな)のなかをもやはらげ、猛き武士(もののふ)の心をもなぐさむるは歌なり。”からわかるように、かなり重要な地位をいただくことになるわけです。(戦国時代、細川幽斎が田辺城に籠城した際、古今伝授の廃絶を憂慮した後陽成天皇の勅令で包囲が解かれたのは有名です)
     このように、昔の日本の人々が和歌を尊んだように、花国では、音と花を一番尊びます。
     だから、月影はとても素晴らしいのです。何と言っても、妙音を操る才能を持っているのですから。
     確かに、その能力も、後々重要にはなってくるのですが。

     ここで先に結論から申し上げてしまいますと。
     月影は、今回は琵琶を使いません。
     理由は次の話を読んでいただけるとわかるのですが、‟封じの塚”には、あるのモノが封じられているからです。
     そのモノは、あえて、というか無理やり鎮めているに等しい状態であり、月影がそれを発見した時には、封印が解けかかっていました。

     確かに、月影の音楽を使った魂鎮めの力はものすごい効果があります。
     しかし、それと同時に、素晴らしい音には、魂を鎮めると同時に、封じられていた悪しきモノを眠りから呼び覚ますことにもなってしまうのです。要は、月影の力が、良いモノにも、悪いモノにも、大きな影響を与えてしまう。
     だから、月影は使いません。



     なんだか長々と書いてしまい、すみませんでした。
     詳細は、次の更新まで、お待ちくださいませ。
     それでは。失礼いたします。

    編集済