理想と現実

@ayuna_ebi

第1話 夏帆

私、渡瀬 夏帆(ワタセ カホ)は19歳。また目の前の彼に幻滅している。


『この人も所詮おっぱいなんだな。はぁ』


目の前彼とは大学入って選択授業で何度か顔を合わせるうちにランチに誘われた。

RV車で送ってくれると言うのを何度かお断りしていたが、数回ランチに行ったり、お茶したり、一か月後付き合うことになった。

友達の律子にも紹介してその帰り、今日は雨ひどいし車に乗せてもらうことになった。


楽しく会話しならがらドライブして海辺の駐車場についたとき、キス。助手席のシートが倒されて、更にディープなキス。口の中に舌が入ってくる。

「やめて」

押し戻そうと抵抗しているが、相手は器用にブラウスのボタンをはずしていく。

胸を両手でもまれ、交互に口に含まれる。

「こんなに固くなってるよ。大きいよね胸。さわりたかった。はぁはぁ。もう我慢できないよ。」

そしてスカートをたくし上げ太ももに手がかかる。

「ここでは、ちょっと。やめて。お願い」



最低だ。私の胸に夢中になり、聞こえないよう。彼を見ているとだんだん冷めてくる。

「お願いやめて。」

「じゃホテルにいく?俺は後ろでもいいけど。」

本当に最低だ。なんでこうなった?

なんとかホテルに向かいクルマが走り始めた。大通り信号が赤になってクルマが止まった瞬間、思い切り助手席のドアを開けて、シートベルトもはずす。


「ごめんなさい。私はここで降ります。」


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