第10話

 次の刹那、

《ッ、たァ~ー❗❗❗》

 気合い一閃、ジェリーの上段回し蹴りが、逃げて来た男の顔面に炸裂した。


「ぶッげェ~!!」

 男は意味不明の雄叫びを上げ、無様にアスファルトに叩きつけられた。


「……」

 ボクは口をアングリと開け、茫然と事の成り行きを見守った。


 リオたち刑事も駆けつけ不審な男を確保した。

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