第9話 石動《イスルギ》リオ

 その背後から美人刑事の石動イスルギリオが追いかけながら叫んだ。タイトなミニスカートから伸びる太腿が惜し気もなく晒し出され、ボクの視線は釘付けだ。


「そいつを捕まえて~ーー!」

 またリオがボクらに向かって叫んだ。


「え…!?」

《フフゥン…!》

 ジェリーは小悪魔のように微笑み、逃げて来た不審な男の前に立ち塞がった。


「退けェ~!」

 不審な男は構わず、そのまま勢いよく突っ込んで来た。


《ジェリー様は他人ひとに命令されるのが何より嫌いなンだよ…!》

 瞳が、ギンとキラめき地を蹴った。


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