人生の選択を間違えました…

宵の黒猫

第1話 終わりの始まり

「いぃぃぃぃやっほぉぉぉぉー!

ふははははははは!!!」


今から約7か月前、予約開始と同時に即予約締切になったゲームがあった、その後いくつも繰り広げられた予約戦争に勝利した俺はついに発売されたゲームを購入し帰路を駆けていた。

なんだか周りの視線が痛い気がしたがそんなことは気にならない気にしない!

そんなことより俺は、俺は…


「俺だけの王国を作るんだァァァァァ!!!」


そう、そのゲームとはゲームの世界に実際に入って主人公としてプレイ出来るハード!

『XR-4000wZ』

しかもどんなゲームもプレイ可能ときたらそれはもうやるしかない…


「ぜぇ、ぜぇ、はぁ…ギャルゲーで俺だけのハーレムを作るっ!」


非リア歴=年齢、そんな俺の夢はもちろんハーレム!


「いざ、俺だけの王国へ!」


そんな痛々しい奇声を上げながら、意気揚々と目的のパッケージからディスクを取り、本体にセットする。


「スイッチオンッ!」


この時は後々後悔することになるとは微塵にも思ってなかった。


「レッツゴォォォ!!!」


____________________________


「やって参りましたっ!ここでハーレムを作るんd…」


「おい、46番!大人しくしろっ!」


「は、はひぃ!」


あ、あれ?

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