愛してる
夜月
第1話
10年前…
俺は、努力しないでも入れる高校に通っている、感情が少し欠落した、男子高校生だった。
何も変わらない毎日をすごしてた。
毎日少しずつ何が変わって行くものだと誰かが言っていたが、そうじゃない
全く持って、
何も変わりやしないのだ。
いや……
変わるのかもしれない
変わっていたのかもしれない
見てみぬふりをしていただけなのだらう
俺は、
臆病だから、
弱いから、
脆いから、
だから
これ以上、
臆病にも、
弱くも、
脆くも、
なりたくなかったから
見てみぬふりをしていだけなのだろう
なのに
無理やり、臆病で、弱くて、脆い、
自分を、俺を、
引きずり出されたようだった。
そんな俺を見て、観て、視て、
狐面の女は、
月明かりに照らされて、
美しく、魅力的に、
そして、
厭らしく、醜くく、見透かしたように、
嘲笑った
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