詩綴『天外の涯の空』

羽鳥(眞城白歌)

羽翼


 旅を知らない幼き時代から、

 始まりの旅と帰還までの物語――


 まだ崩壊を知らない頃の音。




【羽翼】




 ひとのココロは

 とても脆いもの


 だから


 ひび割れた笑顔を包み込む

 雪の色の翼が欲しい



 夜の淵で

 震えてうずくまるだれかを


 羽翼で包んで温める

 そんな存在でありたい






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る