2020sum ver
example2. 復讐の魔女(KACLA)
私のお気に入り作品を例として批判を行います。
レビュー作品「復讐の魔女:https://kakuyomu.jp/works/1177354054890587664」
キャラ
序盤のせいか、キャラクターの数が少ないです。それにより、キャラ同士の掛け合いが冗長に感じる原因にもなっていると思います。しかし、まだ物語の序盤であるので今後に期待します。また、キャラクターのブレを感じます。
1話目の手紙の淡々とした凛々しい語り口はどこへやら、物語が進むにつれて、隙だらけのキャラクターに成り下がってしまっている印象です。
確かに、自分の利益を優先するという自己愛に溢れた一貫的な目的は、彼女の持ち味そのものですが、手紙で期待させられた分、少し残念な印象を受けます。
文章
サイコパスの価値観を文章によって表現したかったのでしょうか? 確かに、主人公であるいちかの気持ちがひしひしと伝わってきますが、読者が置いてけぼりの印象です。作者は「ドグラ・マグラ」が好きなのでしょうか?
ただ、従来作品のように、物語が文章により突飛に飛躍することはなく、主人公の気持ちを理解しやすいです。安定した文章がこのまま続くことを祈ります。
世界観
これは、手紙なのでしょうか? 語り口の変わる分離点もそうですが、あまりよく分かりません。舞台はなかなか具体的に定まっているようで、情景がある程度わかります。しかしより、情景を意識できるような書き方が好ましいのではないでしょうか?
総評
キャッチフレーズが異色です。「あなたを2度殺して差し上げます」このフレーズにより、興味を持たれやすいと思います。また、あらすじに物語の雰囲気をエッセンスとして盛り込んだことで、読者層をこの時点で絞れています。
しかし、物語の進行が後出しのようで、読者がたびたび置いてけぼりになるほか、冗長な表現が多く、読みにくいです。
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