14.泡沫の命は恒星ベテルギウス(新美夢華様)

批評作品(泡沫の命は恒星ベテルギウス:https://kakuyomu.jp/works/1177354054887789704


お詫びのお詫びのお詫び

大変遅くなりすみません。一生懸命読みましたのでご容赦ください。

きっとタイトルを見て、皆様疑問に思ったとことがあるでしょう。そうです! 番号が飛んでるのです。あ、最初に言いますよ、私はキリシタンではないです! 「じゃあ、どうして飛んでるの?」いい質問です。前述した通り、私のレビューが遅すぎて13番目の方は待ちきれず退会してしまうという悲劇が起きたのです・・・。悲しい事故でありました。しかし、私にはその作品が「記憶にございません」ここまで書いて、kaclaって政治家の才能があるのかもと思ってきました(笑)


はじめに

非営利の作品には、たいていメッセージ性がないものです。例えばなろう系なんて、その典型が多かったりします。この作品はどうかって? 素晴らしいメッセージ性が込められています。久しぶりに読み応えのある作品を発掘したというものです。

内容は、「蘇った人はその人本人といえるのか」というとても面白いテーマ。似たような問題で、AIの感情はプログラムではないのか? いや、人間の感情自体にだって一定のアルゴリズムがあるのだから、そもそも感情とはプログラムそのものなのではないか? なんて哲学の世界で度々話題になっていたりします。同じように、機械にその人の人格がコピーできていれば本人といえるのか。はたままた、魂が存在すると考えいる人であれば、人格が違ってもその人の魂がどこかに宿れば蘇ったといえるのか。定義はそれぞれです。自分の考える”世界”について自問するきっかけになりました。だからぜひ、皆さんも読んでみて欲しい!


キャラ

2話の冒頭から違和感です。「大体40代程であることがわかる」前文を見ないと違和感に気がつかないかもしれませんが、ここは年齢の推測なので「に見える」にした方がいいと思います。序盤ですから、キャラの設定を書き出すことは必要ですが、言いたいことは分かっても、このようによく分からないことになっている部分があります。意外と気になるので、今一度確認してみてください。


文章

1話の冒頭部だけですが「それ」「その」「そこ」など、ざっと目を通しただけで「こそあど言葉」と言っていいのか分からないけれど・・・、後から修飾文を使っていくとても読みにくいスタイルです。確かにこはこれで悪くないのですが、文章を根本的に組み替えてみるなどして、文章のバリエーションを増やせばよりよくなるはずです。


組み替えるといえば、上の方のところ。

「月明かりが、眼前に広がっている真っ黒な広野に反射して揺らめいている。」という部分ですが、一見文章っぽいけど、違和感がありませんか? ここを「真っ黒な広野に反射して揺らめいている月明かりが、辺り(眼前)を(に)照らしている(広がっている)。」かっこを変な使い方して分かりにくいかもしれないけれど、このようにした方が違和感が消えてませんか? 


それともう一つ、上記以外の原因も重なり、文章がアンバランスに感じます。というのも、極端に多い状況描写が冗長です。確かに文学などで、状況描写に重きを置いた作品は多いですが、この場合は省いてもよさそうな描写がちらほら。

「幼い頃から、この窮屈な町に住んでいる」ここの、「窮屈な」って必要ですか? 始まってまだ数行です。読者には分かりませんし町が窮屈でなければ物語が不都合に動くこともないと思います。


2話冒頭「白人であることを示す。」の部分。明らか変です。「白人であることが分かる」にするだとか、「示す」を使いたいなら、前文から入れ替えて組み替えちゃいましょう。


いろいろ書きましたが、ざっと読んでみて、好印象です。というのも誤字脱字がぱっと見、見つからないところ「、」など適切に使われている印象です。なかなかできる人って少ないから新美夢華様は才能があるのでしょうね・・・。羨ましい限りです。

ちなみに、僕は誤字脱字半端ないです。おそらく、ここの中にも誤字脱字があるこっとでしょう(笑)他人のなら露知らず、自分のは探すの面倒なんですよね・・・。


ちなみに、ここまで読んでくださった方は薄々勘づいてると思いますが、僕の専攻は文学系ではありません。散々偉そうに指摘しているのに、割と的外れな指摘に感じることもあるでしょう。その点について言い訳させてください(笑)

私は、スマートで誰もが読みやすい作品を目指しているので、ある描写によって冗長になるなら省くべきと考えています。対して、少数の読者でいいから物語でより強く感情を揺さぶりたいと思っている人からしたら、大きく的外れな指摘をしてることと思います。

ただ、何年前か前に私が書いたように、カクヨムは過供給状態になっていることを考慮してみて欲しいです。


世界観

寂しい世界観なのかなと感じます。非常に抽象的ですが・・・。割と大げさめな表現が多く、本当にそれだけ感じました。ほかは、はじめにで書いた通りです。日常で実際に起こりうりそうな感覚が描写に登場するので独特の世界だけど人を選ばず引き込まれると思います。例えば、「 屋上やどこか高い場所から地面を見下ろしていると、吸い込まれるような感覚が起きて、くらくらすることがある。」それな!

だとか、共感しちゃいます。

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