第6話 ここ!ここ!
今日は天気もいいので出かけようと思う。
どこに行こうか?
そうだ、近所の湖の湖畔の公園のベンチに座って本を読もう。
歩いて10分で到着!
いつもの私が座る湖が見えるベンチはあいていた!それ~走ってベンチへ
いつものようにドサッと座ろうと思ったが・・・なぜか今日はそ~っと座った!
今日持ってきた本はというと・・・・
書店に行くとこういう経験はないだろうか?本が自身に向かって
(ここ!ここ!)とささやきかけられている感覚・・・・。
そんな感覚を持ってきた本でも感じていた、その本をもってベンチでさっそく読み始めた。
今日は空気も日差しも暖かく、良い天気である。
100ページ読み終わったところで本にしおりを挟み一旦本を閉じた。
ホッと一息ついて目を閉じた。
突然目の前をさっきまで読んでいた小説の文字が正確には各行が下から上へ流れていく100ページも一気に読んだせいなのか・・・?
しかし徐々に意識が遠くなっていく・・・・・
頭の中にパット光が走っり、視界がいや頭界がはっきりしてきた・・・
頭の中に見える光景はなんか懐かしい光景のように思えた。
地方のどこだろう?昔風の古民家?、いや古民家風の旅館?なのだろうか?人影もちらっと見えた気もした。
建物の庭にその建物に向かうようにたたずむ小さな少女?の姿?座敷童子?
どこかで見たような・・・・光景・・・・・・・・
そんな時肩をたたかれるような感覚
そして(大丈夫ですか?大丈夫ですか?)という声。
再び意識が遠くなり、目の前を活字が走っていく・・・そして目を開けた。
どうやら私は長時間ベンチで寝てしまっていたらしい。
公園の管理人方が何回か通りかかり心配して声をかけてくれたらしい。
でもさっき見た光景はいったい何だったのだろうか?
今日私が読んだ本は遠野を舞台とした小説・・・・だった。
書店内を見て歩いていると、陳列されている本に(ここ!ここ!)と声をかけられるような感覚を覚えることはありませんか?
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