第32話デート!

典子のマンションは六本木ヒルズの隣りのタワーマンションだった。

典子の地図の場所に行くともう、典子が来ている、ミニスカートの紺色のスーツ、手に小型のスーツケースを持っていた。

健太郎は白のベンツCクラスセダン。

健太郎が車から降りると。

典子が小走りに近づく。

典子「けんちゃん。凄いベンツじゃン!でも似合わない。なんてね!」

健太郎「まぁね!とりあえず乗って!」

典子はスーツケースを後部座席に乗せ、助手席に乗った。

健太郎「どこに向う?」

典子「海!江ノ島に行く!」

健太郎は車を走らせた。

典子はスーツケースから飲み物を出して健太郎に渡した。

健太郎「おっ!ドクターペッパー!超飲みたかった。」

典子「コーヒーもあるよ。」

健太郎「テンコさ〜お前綺麗になったよな?あの頃、何か小さいちんちくりんの子。」

典子「褒めてるのか?けなしているのか?なんなん?」

健太郎「ビックリしているのだよ、美人過ぎるから!」

典子「やっぱり、私の事好きなのね。ネェ!二人きりになりたい。江ノ島は中止。」

健太郎「もう、二人きりジャン!」

典子「違う。ホテルに行く。ラブホが行きたい。」

健太郎「…わかったよ。」

第三京浜道路で港北インターチェンジで降りた。

新横浜駅周辺のラブホ街に着く。

典子「あのホテルがいい!」

大きなホテルを指差した。

健太郎は何も言わず駐車場に車を停めた。

テンコは車から降りて健太郎の手を引いてホテルのロビーに

典子「けっこう混んでるね。あっ!この広い部屋にする。」

そう言ってその部屋のボタンを押した。するとカードキーが出てきた。

典子「最上階10階だね。早く行くよ。」

再び健太郎の手を引いてエレベーターに…

エレベーターに乗ると健太郎の携帯が鳴った。

典子「出ないの?」

健太郎「こんな時に何だろう?」

携帯を見ると和枝からだった。

健太郎は冷静に携帯に出た。

典子が耳をすまして聞いている。

健太郎「もしもし。どうしましたか。」

和枝「今まずい?」

健太郎「うん。」

和枝「勝手にしゃべるね。二人の指輪を買いたい。その打ち合わせしたい。又電話します。」

健太郎「ハイ承知しました。」

と言って切った。

エレベーターが10階に着く。

典子「ちょと、聴こえた。けんちゃんさ〜あの子とつきあっているの?」

健太郎「部屋に入ろう。」

典子「ふっふ。はいよ。」

部屋は超豪華だった。

典子は断片的に聞こえていたが全てでは無かった。

健太郎「凄い部屋だね。」

典子「なに?とぼけているの?指輪て?」

健太郎「何それ!わからないよ?」

典子「オイオイ!」

健太郎「何の用なのかな?ホテルに来て話しって?」

典子「あのさ〜この間の女と不倫してますね。」

健太郎「……」

典子「分かったよ。ナイショにしてあげる。でも、私の言うとうりに…ね。」

健太郎「テンコ!今ここに居る事がもう、不倫だよ。」

典子「なら、言うね。けんちゃんと不倫したい。」

健太郎「えっ!」

典子「早く、シャワーに行ってよ。奥さんに話すよ。」

健太郎バツが悪いので素直に聞き入れる。

バスルームは超デカイく、ベットルームから丸見え。

典子は服を脱ぎバスローブを着ているようだった。

健太郎はシャワーを浴びだした。

すると、典子が入ってきた。

典子「けんちゃん!入るね。」

健太郎は固まった。

テンコが健太郎の背中にそおっと抱きついてきた。








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