第3話マンションの更新相談

不動産業者のやり方はだいたい分かっていたが相談を簡単に済ますより、第三者を入れて話しをすれば、本人も納得できるから敢えて、区の相談室に付き合う事にした。

不動産業者は生きていて、たとえ年金受給者だろうと受ける。建てまいがある。

時間道理に相談室を訪ねた。

相談員はまず、訪れた人が本人かと、本人確認、名前や住所、電話番号、連れの人、続柄も含め、個人情報を保護する為の全てを聞いてきた。

山崎は山本を会社の上司で信頼しているから

大丈夫だと、説明した。

相談員は、内容を聞いて、保証人協会や新たな保証人をと、石橋を叩くような当たり前の事言った。

それを聞いた、山崎は山本の手をギュッと握ってきた。

山本はビックリしたが山崎の気持ちを考えると察してあげた。

相談員からは見えないテーブルの下、その手は微かに震えていた。

山本「そのまま、母親で提出してみてはどうでしょうか?駄目なら次の手を考えるのはどうでしょうか?この様な時は、基本は保証人は親族なら、問題無いはず。保証人も年金受給者で収入が無い訳ではないから。」

相談員「そうですね。まず、やってみましょう!」相談は終わった。

相談室を出ると山崎が山本におじぎをした。そして、口を開いた。

山崎「山本係長に相談して良かった。勇気が出ました。そのまま母親で出してみます。」

山本「駄目なら、他の手で行こうね。」

山崎「ありがとうございました。御礼にランチをご馳走させてください。近くにイタリアレストランが有ります。そこに!」

山本「分かりました。ただし部下におごって貰う訳は行かないので自分がね。それで良ければ行きましょう。」

山崎「では行きましょう。」

二人はイタリアレストランに向かった。



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