人は鬼に変わるのか、内なる鬼に目覚めるのか。

日本の古い伝承を基にした好短編です。

芥川龍之介の「羅生門」や「藪の中」に通じる雰囲気があります。

ただし、本編では男主人公が罪を犯すことそのものへの快楽に取り付かれていく展開に強い独自性が感じられます。

男主人公を罪に誘い込む女性たちの妖しさ艶かしさが尾を引く読後感があります。

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