Can't

彼の横顔を見つめながら

あの人のことを考える


「おまえのことが忘れられない」


そう言った淋しそうな声を

忘れることができずに


「俺のこと、好き?」

「…好きよ…」


そう応えながら

あの人のことを想い出す


「しばらくは誰ともつきあわない」


楽しかったあの時を

忘れることができずに


彼の腕の中で

あの人の言葉が繰り返す


「ホントにホンキでアイシテタ」


声を出すこともできなかった

あの日の電話を忘れることができずに…

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