第5話 妊娠することの難しさ
子供ができる、つまり妊娠するとはどういう状態のことをいうのか、というお話です。
妊娠とは、卵巣から排出された卵子と精巣から排出された精子が子宮内で出会い、受精卵となり、その受精卵が卵管を通って子宮内膜に着床します。ここまできて初めて妊娠が成立します。小学校の保健体育で習った内容ですね
文章にすると4.5行にまとまってしまう、妊娠というもの。
どんなに子供を望んでも、たったこれだけのことがとても難しい。
そもそも卵子が育たず排卵が起こらない、または育っても質が良くないこともあります。精子も然りです。
また、卵子は排卵されてから約24時間以内に精子と出会わなければ受精卵になることができません。卵子が排卵されても、排卵のタイミングと精子のタイミングがずれたら、卵子と精子は出会えないんです。
そして、卵子と精子がタイミングよく出会って受精卵になっても、それ以上育たず妊娠に至らないこともあります。
さらに、受精卵が育っても、子宮内膜に着床しなければ子宮外妊娠となり、妊娠を継続することができなくなってしまいます。
たった4.5行の出来事の、どこが欠けても妊娠には至らないのです。
妊娠する確率は、健康な20代の男女で20%らしいです。年齢が上がるとその確率は下がっていきます。
こうして振り返ってみると、子供を授かるっていうのは奇跡だなぁ、と思います。たくさんの偶然が重なって重なって、ようやく一つの命が誕生するんですね。うーん神秘。
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