アンチノベル・アンチブルー
名取
プロローグ
人間の義務の一つに、「労働」がある。
人並みの筋力も、価値ある人脈も人望も、そして取り柄や才能というものにも壊滅的に縁のない僕の場合、それは「物を書くこと」にあたる。けれどその時の僕は、「それがなんだっていうんだ!」と、そう思ってしまったのだ。
労働がなんだ。義務がなんだ。
そんなもの、僕の知ったことではない。もうこうなったら転職……そう、転職活動してやる。もう僕は決めた。筆になど二度と触るものか。
これはそんな風に、原稿の締め切りに追われてヒステリックな自棄を起こした僕が、渋々ながらも机の前に戻ってくるまでの、ちょっぴりブルーなお話だ。
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