犠牲
人鳥パンダ
始まり
目を覚ますと、そこには異様な光景が広がっていた。荒らされた部屋、開けっぱなしのタンス。どうやらおれの家は強盗に襲われたらしい。
大学生ニ年生のおれは、平凡だが上順な生活を送っていた。あの夜までは。おれは周りを見渡す。そこには荒れた部屋が広がるばかりで、なにがどうなっているのか、わからなかった。だがしかし、おれは一つだけ恐るべきことを確信した。俺の両足が切断されていた。その瞬間おれは激しい痛みに屈した。いままで感じたことのない痛みだ。おれは一人悶えた。すると、玄関が開く音がした。それと同時に警察官やらいろんな人が中に入ってきた。どうやらこの現実は、近所中でもう話題となっているらしい。警察がきたのもそのうちの誰かが通報したのだろう。警察が家に入ってこられたのは、おそらく強盗だと思われる人物が開けっぱなしで出て行ってしまったのではないかと推測できる。そんな事を思っている間におれの意識は朦朧(もうろう)としてきた。目の前で警察がおれに何かを言っているようにみえる。そして、意識を失った。
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