幼女! 幼女! エルフの幼女!!

前回までのあらすじ


エルフ美女たち『ケツケツケツケツドラム!! ドラームドラームケツドラム!!』


本編☟


 全裸の美女エルフたちが白ブリーフに転生した私の眼の前に並んでいる……。彼女たちは私を数秒間履いては、次のエルフに素早く手渡すという謎の行動をかれこれ数時間は続けていた。


「あぁ、雄パンツ様のエナジーが私の中に入ってくるぅぅぅ!!!」


 私をはいたエルフたちはこんな嬌声をあげながら、びくびくと体を震わせて床に倒れる。はぁはぁと荒い息を吐きながら、彼女たちは次のエルフに脱ぎたての私を託していくのだ。


 (*´Д`)ハァハァ そんな彼女たちも、魅力的で素敵だけど……。


 それにしても、これ、あと何時間続くのかしら。だって、今の状態ってこんな感じなのよ。


 白ブリーフの私  推定数千人のエルフ美女たちがずらーと並んでる……。

 

 ずらーと果てしなく並んでる……。

 

 何が彼女たちをこんな行動に駆り立てるのかしら。私を履いたってなんにも起きないけど……。


「こら、いい加減にしなさい。お前たち……」


 ん、エルフ美女たちの行列を掻き分けて誰かがこっちにやってくるわ。


             幼女だ!!!!


 果てしなく幼女なきゃわいいエルフが、私の元へとやってくるわ!!

 さぁ、私を履いて頂戴、幼女!! 合体しましょう!!!!!


「雄パンツさま。男根シティの住民たちがご無礼を働きました。町の長としてお詫び申し上げます」


 ここ、マジで男根シティなのね……。

 青い眼に笑みを浮かべ、幼女エルフは私の前に跪く。彼女は両手で持ち、太くて黒い男根……じゃなくて、バベルの塔の前へと移動する。


「申し訳ございません。この町には女しかいないのです。だから、男根を想起させる雄パンツ様を見て、彼女たちは興奮してしまったのでしょう。なにせ、もう何年も男たちはこの町に帰って来ていませんから……。それに、あなた様は私たちの救世主だ」


 彼女は黒くて固いバベルの塔に私をそっと押しつける。

 

 熱い……。

 私を構成するポリエステル繊維が燃えるように熱い……。

 それに、私が救世主って……。


「あぁ、やはりあなたは伝説の雄パンツだった!!」



 興奮する幼女エルフの声が聞こえて、私は我に返る。気がつくと、私は二本足で地面に立っていた。目線はかなり高くなり、彼女を見おろせる。


 あれ私、人間になってる!?

 それにしても、股間に違和感が……。

 


 そっと私は自分の股間を見つめる……。

 えっと、私の股間にバベルの塔が建ってるんだけど……。



 


 


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る