2話⭐龍己と俊映編〈語り・俊映〉①
僕には愛してる人がいます。
同性だとか関係ありません❢❢
一目惚れでした。
ノンケだったはずの僕が
彼を見た瞬間、何かを感じたんです……
年上で優しくて包容力もあり
何時も僕を気遣ってくれるんです//////
そんな彼との出会いは
大型書店でした。
*★*――――*★**★*――――*★*
{回想}
男子の中でも
身長が低い僕は
恥ずかしながら
上の方にある本が取れません。
踏み台もなく、どうしようかと
悩んでいると彼が声をかけて来ました。
「どの本が取りたいんだい?」
僕より二十㎝近く
背が高い彼には普通に届くみたいでした。
羨ましいです(苦笑)
「あれを……」
折角、取ってくださると
言ってくれた彼に
少々遠慮がちに
目当ての本を指すと
ひょいっと取ってくれました。
「ありがとうございます」
お礼を言うとニッコリ笑って
〔どういたしまして〕と言ったのです。
この瞬間、僕の
射ぬかれました。
「お時間が大丈夫でしたら
本を取って頂いた
お礼をしたいのですが……」
今時、怪しかったでしょか……
「じゃぁ、近くの店に行こか」
怪しまれては
いないみたいでよかったです。
「はい」
某ファーストフード店に入り
本を取って頂いた彼と
向き合って座ったいます。
「先程はありがとうございました」
彼にチーズバーガーのセットを。
僕はポテトとアイスティーを。
「いえいえ」
笑顔も素敵です//////
帰り際、彼の方から
連絡先を訊かれました。
片想いを隠したままですが
彼とメールや電話をするのは
僕にとって至福の時間(とき)でした。
因みにに彼は
此原龍己さんと仰るそうです。
最初に一緒に出かけたのは
あの日から一ヶ月後でした。
そして、付き合いだしたのは
更に三ヶ月後の夏休み半ばでした。
*★*――――*★**★*――――*★*
遥人先輩の恋人が
龍己さんのご友人だと
知ったのは偶然でした。
一言で言うと
それぞれデート中に
ばったり遭遇したのです。
『俊暎?』
呼ばれて振り向くと
遥人先輩と見知らぬ男性がいました。
「遥人先輩、こんにちわ」
隣にいる男性が恋人だと
勘でわかりました。
デート中だったんですね。
『龍己!?』
遥人先輩の恋人さんが
龍己さんを呼びました。
お知り合いでしょうか?
「ご友人ですか?」
僕が訊ねると
龍己さんが頷きました。
「初めまして。
龍己さんの恋人で
遥人先輩の後輩の
井荻俊暎と申します」
まさか、
遥人先輩の恋人が龍己さんの
ご友人だったとは凄い縁です。
その後、何回かダブルデートをし
紆余曲折を経て四人で
暮らすことになりました。
*★*――――*★**★*――――*★*
回想終了です。
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