俺の前に現れたのはパーフェクトガール

きつねまる

第1話 出会いは突然に

「はぁ...もう昼かよ」


部屋中に鳴り響く目覚まし時計の音

俺に目を覚ませポンコツと叩いてきそうな勢いでなり響く。

時刻は12:20


「風呂でも入ってきますか」


昼に目覚め、風呂に行きバイトに行く。

それが俺、深野 徹の日常だ。

3年あれば彼女の1人、2人出来ると思っていた高校も何も起きずに卒業し夢もやりたいことも無くただバイトをして過ごし気づけば21歳となっていた。


「また今日も頑張りますかぁ」


俺は一人暮らしでアパートに住んでいる。

どうせならとバイトも徒歩5分くらいでつくスーパーだ。


「よぉ!とおる!また眠そうな顔してんな」


更衣室につき、声をかけてきたのは友人のワタルだ。

ワタルは金髪にピアスと見た目はチャラそうだが良い奴だ。


「この顔は生まれつきだ!まぁこれから頑張るか」

「そうか!そうか!あっ、そういえばうちのスーパーに新人来るのは聞いたか?」

「え、そうなのか?初耳だわ...」

「らしいぜ!しかもかなり可愛いと聞いた!!」

「ふーん、俺は関わることないだろうなぁ」

「そんな事いうなよ〜じゃまた後でな!」


そんな会話をしながら着替えを終わらせ、持ち場に行く。


「お!来たかとおる!ちょっといいか?」

「こんにちわ〜どうしました?店長」


メガネを掛け、なかなかに厳つい店長が俺に話しかけてきた。

俺なんかやらかしたっけなぁ


「ちょっと新人が来てな、お前が仕事教えてやれ!俺は帰る!おつかれ!」

「え!?ちょ...店長!?」


そう言い残し本当に帰って行ったぞあの店長...


「困ったな、新人ってどの子だ?」


と辺りを見回していると


「あの〜深野さんですか?」

「えっ!?あっそうです!俺が深野です」

「よかったぁ!私は雛乃 優です!今日からよろしくお願いします!」


そう話しかけてきたのは肩まである綺麗で優しい茶色の髪、整った顔にいい匂いがする彼女が新人の雛乃 優らしい


「こちらこそよろしく!雛乃さん!」

「はい!えっと、まずなにからすればいいんでしょうか?」

「ん〜、そうだな...」


時刻は12:51

勤務開始時間まであと9分あるな。

時間は多少あるのでざっくりとした流れ等を説明していたら開始時間になっていた。


────数時間後────


「ふぅ、終了時間になったし今日は上がろうかお疲れ様」

「分かりました!お疲れ様です!」


にしてもかなり可愛い...なんて思っていると


「深野さん、連絡先交換しませんか?」

「れ、連絡先!?あ、いいよ!」


まさか会って1日目で交換できるとは...

ここのバイトにして良かったぁ


「では私はこれで!ありがとうございました!」

「こちらこそ、お疲れ様」


彼女と別れ、ワタルに羨ましがられながらアパートにつき家に入ろうとした瞬間


「あっ」


声がした方を向くとそこには


「ひ、ひなのさん!?」


隣の部屋の入口にいたのは数時間前にであった雛乃 優だった。


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